<BMW選手権 3日目◇19日◇オリンピア・フィールズCC ノースC(米イリノイ州)◇7366ヤード・パー70>
プレーオフ第2戦「BMW選手権」は第3ラウンドを終え、日曜日のラスト18ホールへと向かう。大会終了時点での年間ポイントレース『フェデックスカップ・ランキング』上位30人が、最終戦「ツアー選手権」への出場権を獲得する。
ツアー選手権出場者には翌年のメジャー大会出場権などが付与され、翌年から2年間のシード権も与えられる。年間王者になれば5年間のシード権に1800万ドル(約26億円)が獲得できるとあって、最強決定戦に進むメリットは大きい。
現在、ボーダーラインの攻防戦は熱を帯びている。ランキング27位で大会を迎えたジョーダン・スピース(米国)はトータルイーブンの30位タイにつけているが、暫定ポイントランキングは31位へダウン。34位→暫定30位へとアップしたデニー・マッカーシー(米国)を3pt差で追う展開となっている。
3年連続の最終戦出場を目指すスピース。1つバーディを獲れば28位に、ボギーとすれば32位と目まぐるしく変化するだけに、最後の最後まで気が抜けない日曜日となりそうだ。
30位と圏内で大会をスタートさせたサム・バーンズ(米国)は、この日コースレコードタイの「62」を叩き出して7位タイまで急浮上。ポイントランクも暫定19位まで駆け上がった。最終戦はランキングによって「FedExCupスターティングストローク」といわれるハンディキャップをつけるシステムが採用されるため、できるだけ上位に食い込んで最終戦へと向かいたいところ。
一発逆転を狙うのは、昨年の「全米オープン」覇者マシュー・フィッツパトリック(イングランド)。ポイントランク40位で今週を迎え、最終戦進出には最低でも8位以内のフィニッシュが条件だったが、3日目を終えてポイントランク2位のスコッティ・シェフラー(米国)に並んで首位に立っている。
現時点で暫定5位と最終戦進出圏内だが、選ばれし30人のエリートフィールドとあって、油断は禁物だ。28歳にとってプレーオフシリーズ初タイトルだけでなく、来週の出場も占う一日となることは間違いない。