<ソニー・オープン・イン・ハワイ 事前情報◇7日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
昨年12月の最終予選会(Qスクール)を3位タイで通過し、米国男子ツアーの出場資格を得た金谷拓実。これまではスポット参戦してきた米ツアーだが、正式にツアーメンバーとして出場する。“デビュー戦”は青木功(1983年)、松山英樹(2022年)が歴代覇者に名を連ねる大会。日本勢にゆかりのある地で、ルーキーイヤーの飛躍を誓う。
これまでスポンサー推薦として4度出場してきたが、いずれも予選落ちに終わった。「なかなか結果が出なくて悔しい思いをしている。ソニーオープンはすごく好きな試合だし、日本のファンの方も楽しみにしていると思う。自分も結果を出せるように、まずは頑張りたい」と5度目の出場に意気込む。
土曜日に渡米し、月曜日から開催コースで調整を進めている。その週末には、松山がツアー新記録の『-35』で開幕戦を優勝する姿をテレビを通して目に焼き付けた。「本当に強い勝ち方。さすがだなと思う。日頃からの努力の結果だと思うし、松山さんを見習ってもっともっと頑張らないといけない」。先輩であり、世界トップランカーでもある背中を追っていく。
昨季の日本ツアーでは初めて賞金王を戴冠。そのわずか1カ月後には米ツアー“初戦”を迎えるという目まぐるしいオフを過ごした。そのなかでも「真っすぐ打つことを大事に。ショートゲームもしっかり練習してきた」と技を磨いてきた。コースの印象は「ラフに入ると難しくなる。そこでうまく対処していけるかがカギになる」。昨年の日本ツアーでフェアウェイキープ率3位(68.911%)、パーオン率1位(74.228%)につけたショットメーカーはラフを警戒する。
ルーキーの目標として「1試合1試合が大事だと思う。新人王とかは今年しか取れないから」と『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』戴冠も見据える。「(米ツアーに)出る度にすごくレベルが高いと気づいた。でも先月(予選会)諦めずに頑張ってきて良かった。ここからが勝負なので、とにかく必死に頑張ります」。新天地での戦いがいよいよ始まる。