米国男子ツアーがストラテジック・スポーツ・グループ(SSG)を出資者として迎え、新たに営利団体『PGAツアーエンタープライズ』を設立することを電撃発表した。大きなポイントのひとつは、選手自らが同団体の株主になれること。ツアーが成長するにつれて選手の利益も増加していき、それぞれが恩恵を受けられることになる。
この発表を受け、ジョーダン・スピース(米国)は賛同の姿勢を示した。理事会のメンバーでもあるスピースだが、火曜日に行われた会議では全会一致でこの契約が承認されたという。
「最も良いことは選手がオーナーになったこと。ツアーで利益を得るだけでなく、株式所有者として自分たちでツアーを後押ししたい。以前はそうでなかったというわけではないけれど、所有することで直接利益を得ることができる」
さらに、これに投資したのがSSGであることによって、その信頼感は増している。「僕たちの背後に大きなバックアップと戦略があるのは明らか。200年にわたるスポーツオーナーとしての経験や、将来的に誘導してくれる考え、そしてこのようなパートナーを永続的に持つことは見過ごせない」。SSGはMLBのボストン・レッドソックス、プレミアリーグのリバプールの親会社でもあり、豊富な知識と手腕を持つことは間違いない。
現在、米国男子ツアーはLIVやDPワールド(欧州)ツアーとの3者統合の合意に向けて協議を進めている。LIVをバックアップするサウジアラビアの政府系ファンド『PIF』の参画について、「この投資には関与していない」とスピースは話した。