<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇24日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
2021年覇者の松山英樹が4アンダー・5ボギーの「71」で回り、1オーバー・53位タイで初日のラウンドを終えた。この順位での発進は過去5大会のなかでのワースト。だがホールアウト後には、PGAツアーのテレビインタビューや日本メディアの取材を受けるなど、米ツアーで活躍する日本のエースは忙しい。
この日のラウンドを振り返ると、「残念です」と開口一番に本音がこぼれる。前半は11番でボギーを先に来たものの、12番でおよそ5メートルのバーディパットを沈めてバウンスバック。14番では3パットのボギーを喫し、18番では1.5メールほどのパットを入れてイーブンパーで折り返した。
後半は出だし1番でボギーを叩くも3番、4番で連続バーディを奪取。「3、4番でいいきっかけが見つかったなという感じはあったんですけど」と流れが変わる前兆にも感じられたが、「そのあと5、6番で(バーディが)獲れなかったので、“流れが完全にないな”と思いながらプレーしていました」と話す。6番では2.5メートルほどのチャンスをつけるも、バーディパットはカップ横を通りすぎてパー。なかなか思うようにスコアを伸ばすことができなかった。
ティショットでフェウェイを捉えたのは13ホールのうち5ホール、パーオンさせたのは18ホールのうち12回、パーオン後の平均パット数は『1.92』。「どちらも怒りが湧いてこないぐらい悪かった」と、納得のいくプレーをすることができなかった。「頑張りたいんですけど、なかなかね。何か1つでも」と流れを良くするキッカケをつかみたいところだ。
「耐えられるものというか、自信があるものがあればいいんですけど、それもないので、少し苦しい。たくさん獲れるように頑張りたいと思います」。取材のあとは練習場でショット練習、そしてパッティングの調整を行い、最後は練習グリーンの周りで長蛇の列をつくるファンにサインを書いて会場をあとにした。納得のいくプレーを2日目はしていきたい。(文・高木彩音)