<マスターズ 3日目◇12日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
大勢のパトロン(ギャラリー)が詰めかけ、盛り上がりを見せている春の祭典「マスターズ」。『オーガスタで売られているモノは高そう…』という“テーマパーク価格”を予想していたのだが、会場内で販売されているご飯は“意外にも”とても安いのだ。
サンドイッチは1.50ドル(約220円)から。とりわけ、マスターズのアイコンにもなっている『エッグサンド』はかなりおいしい。日本でいうところの玉子サンドで、マヨネーズがからんだ玉子が食パンに挟まれている。いたって普通の見た目だが、老若男女問わず愛される定番の味だ。
アメリカ南部料理のピメントチーズが挟まれたサンドイッチも1.50ドル。ほかの4種類は値段が上がって…といっても3.00ドル(約450円)。ほかのトーナメントではホットドッグが12ドルで売られていたりするので、これはかなり破格だ。
そして今年から、新メニューが登場した。その名も「セイボリートマトパイ」。“香りのよい塩気あるおいしさ”が売りのミートパイだ。ホットメニューで価格は3.00ドル。名前の通りミートソースの味で、小腹がすいたときにパクっと食べたくなる。
実はこれ、4月1日にマスターズ公式SNSが『新製品!』として紹介したのだが、パトロンたちにはエイプリルフールの冗談を疑われ、真偽がはっきりしていなかった。実際にコースにあることを知ると、『ウソじゃなかったんだ!』と驚きの声があちこちから聞こえた。
何気なく売られているポテトチップス、ポップコーンまでマスターズ特別仕様。これを大量に購入し、お土産にしている人も多く見かける。激レア商品『マスターズガーデンノーム』が左手に持っている『ピーチ・アイスクリーム・サンド』も今年復活。50セント値上がりしたのだが、それでもわずか3.00ドル。暑くなってきたころには、冷たいデザートがぴったりだ。
飲み物はソフトドリンクが2.00ドルで、アルコールが6.00ドル。すべてマスターズロゴ入りコップで提供されるため、飲み終わったカップを捨てずにタワーのように重ね、お土産として持ち帰るのが定番だ。午前10時までの朝ごはんメニューも用意されている。
コース内にフード、ドリンクの持ち込みは一切禁止されており、入場時にはバックの隅々までチェックされる。食事をとるにはコース内で購入するしかないのだが、あらゆるものがそろえられていて、とにかく、安くてうまい。さて、きょうは何を食べようか…。(文・笠井あかり)