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グリーンジャケットよさらば ベルンハルト・ランガーが“1年遅れ”でマスターズ引退へ「コースが長くなりすぎた」

いよいよ10日から今季メジャー初戦の「マスターズ」が始まる。ベルンハルト・ランガーがオーガスタで有終の美を飾る

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年4月8日 10時30分

<マスターズ 事前情報◇7日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>

当初の予定より1年遅れて、ベルンハルト・ランガー(ドイツ)は「マスターズ」を引退する。1985年、93年にグリーンジャケットを手にした67歳にとって、オーガスタでプレーするのは、今年が最後だ。

【連続写真】“鉄人”ランガ―は右腰を高い位置でキープしてダウンブローを打つ

昨年大会を持っての引退を予定していたが、2月に自宅でのトレーニング中にアキレス腱を断裂。手術が行われ、マスターズ出場は叶わなかった。療養やリハビリを経て、5月にはPGAツアーチャンピオンズ(米シニアツアー)に復帰。そして2年越しに出場する自身41回目のマスターズが、幕引きになる。

「最後のマスターズになることを実感するだけで、すでに声がかすれているのが分かるだろう? ほろ苦い気持ち。いまは(引退に)ピンとこなくても、18番では間違いなく感じるはずだ」

アンハウゼンという人口800人ほど。「ゴルフなんてない」という小さな村に生まれた。外国人選手が招待を受けるのが極めて困難だった時代のなか、82年にドイツ勢として初めてマスターズに出場。そしてわずか出場3回目で優勝を果たした。「信じられないような旅。まさに夢のようだった」。上下赤いウエアに身を包んでいた姿が印象に残っているファンも、きっと多いはずだ。

欧州ツアーで42勝、PGAツアーで3勝を飾ると、50歳になった2007年からは米シニアツアーに参戦。昨年11月の勝利を加えて、歴代最多の47勝を挙げている。そんな鉄人がマスターズ引退を考え始めたのは、年々伸びる距離がきっかけだった。

「コースは長くなりすぎた。自分はどんどん小さくなって、みんながアイアンやウェッジを打っている中で僕はハイブリッドを打っている。7100ヤードのコースでプレーするのに慣れていて、そこではまだ戦えるけど、この距離はムリだ。もう優勝争いには加われない」

ランガーのマスターズ初優勝時は全長6905ヤード。02年には大改造が行われて285ヤード伸び、その後も毎年改修が行われている。今年は7555ヤード(昨年同様)。クラブが進化しているとはいえ、シニア選手にとってはかなり厳しい状況だ。例えば、昨年ランガーが制した「チャールズ・シュワブ・カップ選手権」は6860ヤードだった。

29位で終えた20年大会を最後に、直近3年間は予選落ちを喫している。「観客や家族、子どもや孫たち、友人を見ていると、少し感情的になってしまうかもしれない」。これまでの40回の歩みを回顧しながら、最後は有終の美を飾りたい。(文・笠井あかり)

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