2月15日、動画配信サービス『Netflix』のドキュメンタリー“FULL SWING”の公開がついに始まった。

PGAツアーを中心にプロゴルフツアーを戦うトップ選手たちの舞台裏、オフを過ごす姿も含めてカメラが入り込んだ初のドキュメンタリー。メジャー大会を戦う姿から自宅のトレーニング、パーソナルライフも映し出されている。

全8エピソードが一気に公開。約50分の第1話はジュニア時代から親友でライバルでもあったジョーダン・スピースとジャスティン・トーマス（ともに米国）がメジャーチャンピオンを目指して戦う姿が映し出された。プライベートジェットに乗り、メジャー開催コースにそろって練習ラウンドに出かけると“賭けゴルフ”に興じる姿も。スピースが先にメジャー制覇を達成し、世界ランキング1位の座につく姿を目の当たりにするトーマスの苦悩も描かれている一方で、自分で薬を買いに出かけてうまく支払いができないシーンも。

タイガー・ウッズ（米国）を始め、トップ選手たちの多くが暮らすフロリダ州ジュピターアイランドのメダリストGCでは、プロたちが調整を続ける姿も。出演は世界ランキング1位のローリー・マキロイ（北アイルランド）、コリン・モリカワ（米国）、ビクトル・ホブラン（ノルウェー）、マックス・ホーマ、トニー・フィナウ、リッキー・ファウラー（いずれも米国）、昨年の「全米オープン」覇者のマシュー・フィッツパトリック（イングランド）らPGAツアーのトップ選手らに加え、サウジアラビアがバックアップする「LIVゴルフ」に移籍したイアン・ポールター（イングランド）、ダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソン、ブルックス・ケプカ（いずれも米国）らもフィーチャーされ、LIVゴルフへ移籍した心情も吐露している。

エピソード8はマキロイをフィーチャー。LIVゴルフとの確執、さらにPGAツアー選手らを牽引する役目を果たす姿が描かれた。日本勢からは元世界アマチュアランキング1位で、「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」優勝の資格でマスターズ、全米オープン、全英オープンへと参戦した中島啓太が出演している。

“FULL SWING”は約1年前から撮影が開始され、すでに第2シーズンの制作が決まっている。（文・武川玲子=米国在住）