＜ZOZOチャンピオンシップ　最終日◇22日◇習志野カントリークラブ（千葉県）◇7079ヤード・パー70＞

2018年「RBCヘリテイジ」以来となる米ツアー2勝目の期待がかかった小平智。トップと3打差で迎えた最終日の前半では何度もチャンスにつけて、危なげないゴルフを展開した。しかし、初日から3日目までフィールド最少の4つのボギーしか打っていなかったバックナインで、3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーと崩して「72」。トータル4アンダー・12位タイで大会を終えた。

「前半は粘ったんですけど、後半はグリーンに戸惑ってしまって。つくラインが良くなくて、そこで崩してしまった。ただ、最後上がりバーディを獲れたので成長を感じます」。出入りの激しい後半だったが、最終18番パー5はラフからのアプローチを寄せてバーディで締めた。

米ツアーを主戦場とする小平は、日本開催の今大会でいつもより多くの声援を背中に受けてプレー。優勝争いの重圧も久しぶりに味わった。「4日間通してみると、良いゴルフを続けられたのかなと思います。3日目、4日目、こういう位置で久々に回れて、緊張感もありました。そのなかで自分のゴルフをできて、成長を感じました」と大会を振り返った。

開幕前に目標にしていた「20位以内」をクリアし、フェデックスカップランキングは183位から、154位に上がる見込み。フルシードの同125位以内、準シードの同150位以内が見えてきた。「この大会でのチャンスを（推薦で）もらって、それを少しは生かせたと思う。このポイントを他の大会でも生かせるように頑張りたいです」。

シード権がかかる『フェデックスカップ・フォール』は残り3戦。2週後にメキシコで開催される次戦「ワールドワイド・テクノロジー選手権」に向けて気を引き締めた。