かつて、グリーン上で独特なラインを読む姿から"スパイダーマン"と呼ばれ人気を博した、42歳のカミロ・ビジェガス(コロンビア)が2025年からPGAツアー選手会の会長に任命された。27日にPGAツアーメンバーによる投票が終了し、初の理事会入りとなる。
昨年11月、ローリー・マキロイ(北アイルランド)が理事会を辞任。マキロイに代わってジョーダン・スピース(米国)が理事を務めていたが、今回はそのスピースに代わる理事で、来年から3年間務めることになる。
ビジェガスは現理事会のパトリック・キャントレー、ピーター・マルナティ、ウェブ・シンプソン(いずれも米国)、アダム・スコット(オーストラリア)と、昨年8月に加わったタイガー・ウッズ(米国)とともに選手会のリーダーとなる。
また、理事会メンバーは26日にフロリダ州で会合を持ち、交渉が続いているサウジアラビアの政府系ファンド、PIFとの統合問題を含め約7時間も話し合われた。
ビジェガスは、しばらく勝利から遠ざかっていたが、昨年11月の米国男子ツアー、フェデックスカップ・フォールの「バターフィールド・バミューダ選手権」でおよそ9年ぶりのツアー5勝目を挙げた。3年前に22カ月で亡くなった愛娘に捧げる勝利でもあった。(文・武川玲子=米国在住)