そして、これにより、本人も思わず目を丸くする結果が出ているという。それが飛距離アップ。「痩せると飛距離が落ちるイメージがあったし、去年減量した時は実際に飛ばなくなった」というが、今回の減量によって「これまではドライバーで頑張って230ヤードくらいだったのが、250ヤードになりました」と20ヤードの飛距離アップに成功した。

「私の場合、ほんとうに無駄な脂肪ばかりついていたみたいで…」と本人は照れ笑いを浮かべたが、今回は“闇雲に”というわけではなく、トレーニングも並行し、効果的に“不要なモノ”をそぎ落とした。これには「体にキレが出てきたのか、ヘッドスピードも上がりました」と大満足。あと「2キロ落とすこと」ことが今の目標だ。LPGAのホームページなどに公称している体重は60キロだが、「53キロになったら目標達成なので、そうなったら変更してもらいます」と、この“更新”に向け今も節制を続けている。

「夏はあまり好きじゃなかったんですけど、体重が軽くなって楽になりました」。改造の効果をはっきりと実感する猛暑の大会で、さらに強くその効果を感じられるであろう“初優勝”をつかむため、足取り軽く残り36ホールを突き進む。（文・間宮輝憲）