新型コロナウイルスの感染拡大により、いまだ開幕の見通しがつかない国内女子ツアー。レギュラー開幕から13試合連続で中止となりましたが、下部にあたるステップ・アップ・ツアーもまた、開幕から6試合の延期・中止が発表されました。“開幕”が待ち遠しい…というファンの方へ、この現状を逆手にとって、ステップ・アップ・ツアーのことを深く知ってみるのはいかがでしょうか？

女優の貫禄？　河本結がアナ雪ドレスでポージング【写真】

「若手の登竜門」としてステップ・アップ・ツアーが設立されたのが、1991年のこと。年間でわずか2試合という船出でしたが、その後は徐々に試合数が増加し、昨年は20試合ものトーナメントが開催されました。

では、昨年のステップ・アップ・ツアー賞金女王は誰か？　正解はタイの新鋭ヌック・スカパンです。18年にはブッサバコン・スカパンという登録名で日本ツアーに参戦。現在の登録名とした19年には、開幕2戦目から3連勝と快進撃を見せて、年間4勝で女王の栄冠に輝きました。

そんなスカパンですが、ステップ賞金ランキング1位の資格で今季レギュラーツアー前半戦の出場が決まっています。昨年の「ニッポンハムレディス」でレギュラーツアー初優勝を挙げたS.ランクン（タイ）とともに、“タイ旋風”を巻き起こすか、注目ですね。

また、レギュラーツアー歴代賞金女王の面々を見ても、ステップから飛躍した選手も少なくありません。06年賞金女王・大山志保、09年に女王を戴冠した横峯さくら、そして17年、19年と2度の女王に輝いている鈴木愛もステップ優勝からその後の活躍につなげています。