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「ママでも勝てると伝えられたことがうれしい」 プロ22年目・佐藤靖子が愛娘に捧げる初優勝

「ママでも勝てると伝えられたことがうれしい」 プロ22年目・佐藤靖子が愛娘に捧げる初優勝

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年3月24日 18時54分

13年10月には、長女のななみちゃんを出産。そこからプロゴルファーと母親の両立を続けてきた。自分がゴルフをしている姿をマネする娘の姿に癒され、「ママを一番応援しているよ」などの言葉は力になった。「『ななみのおかげで優勝できたよー』って伝えたい。早く抱きしめたいですね」。愛娘の存在、そして「夢を諦めずにできる環境を作ってくれる」家族のサポートに感謝し続け、ここまでツアープロとして戦ってきた。

だが昨年、新型コロナウイルスによって試合に出られない日々を過ごすなかで、“ツアープロを辞める”という考えも頭に浮かんだという。「試合がないなかで、どう生活すればいいんだろうと思った。レッスンやプロアマの企画など、他の仕事も考えていたところでの優勝でした」。そんな迷いを抱いていたなかでの優勝だった。

だが、こんな目標もある。「ママでも優勝できることを伝えられたことがうれしい。米国では当たり前のこと。子供を産んでもプレーできる環境作りができれば」。この思いを実現するため、今後もプレーを続ける。

「今、黄金世代と言われている子たちが生まれた頃(98〜99年)に、私はプロになっていました。何歳でもできるスポーツということを知ってもらいたいですね」。そう言って、いつも柔和な表情をさらに崩した。自分のためだけではなく、家族、そして女子ゴルフ界にとっても、この1勝の価値は大きい。(文・間宮輝憲)

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