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女子ツアーではただ1人? “超レトロパター”でプレーする選手をステップ会場で発見!

女子ツアーではただ1人? “超レトロパター”でプレーする選手をステップ会場で発見!

配信日時:2021年7月1日 11時00分

タイムスリップした感覚?珍しいパターを使用する選手を発見した
タイムスリップした感覚?珍しいパターを使用する選手を発見した (撮影:福田文平)
<Sky レディースABC杯 2日目◇30日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県) ◇ 6590ヤード・パー72>

朝の練習グリーンを眺めていた時のこと。1人の選手が両打ちでボールを転がしている姿を見かけた。なんとなく珍しいなと思ってそのまま見ていたのだが、その手に握られていたパターもツアー会場では到底目にしないさらに“珍しい”ものだった。そこでラウンドを終えた後、所有者の廣瀬加奈に話を聞いた。

これが女子ツアーで使用される“最古”(?)のパターだ!【写真】

今ではほとんど使われることのない懐かしのキャッシュイン型で、この形状のパターはかつて青木功らも愛用するなど珍しいものではなかった。刻印された文字が消えかかったソール部分を見ると、『Acushnet(アクシネット)』と印字されているのがかろうじて読み取れる。さらに『BULLS EYE(ブルズアイ)』というモデル名も。1960〜70年代頃にプロが使用する姿も見かけたという年代物を、いったいなぜ今使用しているのだろうか?

廣瀬いわく「ミートできるポイントが狭くて、一点しかないので、インパクトのときに集中しないといけない。それがいいんですよね」というのがその理由。このパターは、わずかでもヒットする場所を間違えると、出球が右へ左へと出てしまう。最近では今田竜二が米ツアーなどで同タイプのものを使用していたこともあるが、『どこで打ってもミスが少ない』という寛容性の高さをうたう現在のパターの主流とは、完全に逆をいくものだ。

このパターに廣瀬が出会ったのが、昨年11月に自身の出身地・広島で行われたステップ・アップ・ツアー「ダイクレレディースカップ」の時だった。当時はヘッドがスコッティキャメロンの中尺パターを使用し、アームロックでプレーしていたのだが、通常の長さのものが欲しくなり、練習後に中古クラブショップにかけこんだ。そしてそこで出会ったのが、このブルズアイだった。

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