■高額賞金大会で後半戦に弾み

今大会は優勝賞金が540万円とステップの中では高額賞金。「後半に向けて勢いをつけていきたい選手は多いと思います。今季は複数回優勝者がいないので、賞金ランキング争いも接戦です。今大会の優勝は大きな弾みになると思います」と下村。調子上向きの宮澤もここで勝利を果たし、後半戦に入りたい。

昨年大会では岩井明愛が最終ホールで池につかまりながらも、果敢にウォーターショットにチャレンジ。勝利をつかんでみせた。攻める選手がどんどんバーディを奪取し、勝利も奪うコース。宮澤のように笑顔で攻める選手にはもってこい。成長著しい若手の台頭が、また今年もみられるかもしれない。

ちなみに、今大会からは大勢のアマチュアヒロインが生まれている。今回は渋野日向子の妹・暉璃子（きりこ）も出場。「この大会のベストアマはすぐに活躍する傾向があります。河本結さん、吉田優利さん、桑木志帆さん、永島花音さん。『瀬戸内から世界へ』とうたわれている大会の名の通り登竜門のような大会です」（下村）。

さらに今年は3年ぶりに有観客開催。2019年の2日目は5000人超えで、18年の最終日は6700人を超えた。「レギュラーツアーと同じくらいの数が入りますし、いつも盛り上がります。秋の注目大会として、今年も盛り上がりそうです」と下村も期待を寄せる。

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