<カストロールレディース 初日◇24日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6468ヤード・パー72>
カストロール契約選手のうち最上位の1アンダー・19位タイで初日を終えたのは、2020年大会覇者の小野祐夢、そして2019年大会を制した井上りこだ。“鬼門”を突破して意気揚々。大会2勝目に向けて笑顔の好スタートとなった。
最近は初日につまづくことが目立っていた井上だが、その“鬼門”を見事にクリアした。最終18番では5メートルを決めてバーディ締め。「いえーい! 最後だししっかり打とうと思って、気持ちよく終われました」とアンダーグループに潜り込んだ。
それでも前半はバーディとボギーが1つずつ、後半はバーディ1つだけ、という内容には不満が残る。「バーディが来ないのがストレスでした。パターの距離感が合わなかったです。大きなピンチはなかったけど、パターできわどい距離が残ってしまった」。パットがあす以降の修正ポイントになりそうだ。
首位は6アンダー。「コンディション的にも伸ばしあいになると思っていた。本当はもうちょっと行きたかったですけど、まずまず良かった」。鬼門を突破すれば、あとは伸ばすだけ。「今年の傾向からみたらマシなスタートが切れました。ここから徐々に上げていきたいです」と2日目はビッグスコアを狙う。
大会恒例のBPカストロール・小石孝之会長によるスタートコールでは『3ないを守れるか』とエールが送られた。“3ない”とは日ごろから小石会長に言われている『怒らない、焦らない、がっつかない』という井上のおまじないだ。
「前半は少しイラついてしまったかもしれないです。焦りはなかったけれど、がっつきは少なかったかな。あしたはちょっとはがっついてきたいです」とバーディラッシュを誓った31歳。ホステスVに向けて、好位置で最終日を迎えたい。