国内女子ツアーは次から次と現れるスターの活躍で毎年盛り上がりを見せている。そんな隆盛を支えるのは、下部ツアーの存在があるからこそ。そのステップ・アップ・ツアーは今季21試合中10試合が終了。シーズンもいよいよ折り返し地点に差し掛かった。
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ベテランが元気な一方で… 念願ルーキーVへの“吉兆データ”あり【ステップ・アップ便り】
今季のステップ・アップ・ツアーは全21試合中10試合が終了。折り返し地点に差し掛かった。
配信日時:2024年8月21日 07時00分
国内女子ツアーは次から次と現れるスターの活躍で毎年盛り上がりを見せている。そんな隆盛を支えるのは、下部ツアーの存在があるからこそ。そのステップ・アップ・ツアーは今季21試合中10試合が終了。シーズンもいよいよ折り返し地点に差し掛かった。
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■8月は1試合 ツアー唯一の山陰大会
8月は1試合のみ開催。レギュラー、ステップを通じて唯一の山陰大会「山陰ご縁むす美レディース」(8月22~24日、鳥取県・大山平原GC)だ。
昨年大会では、当時44歳の大ベテラン・李知姫(韓国)がトータル9アンダーでステップ初優勝を挙げた。
2022年は川崎春花がこちらもステップ初V。その翌週に「日本女子プロ」を最年少で制したのは記憶に新しい。今年はどんな“ご縁”があるだろうか。
■レギュラーツアー優勝者多数 ベテラン勢に注目
レギュラーツアーでは23試合を終えて、いまだに30代以上の優勝者が出ていない。ベテラン受難の年といえるが、下部のステップでは熟練の技で存在感を放っている。
その筆頭が36歳のママさんプレーヤー・若林舞衣子だろう。今年は8試合に出場して予選落ちがわずか1度。6月の「ユピテル静新レディース」ではステップ初優勝も挙げた。賞金ランキングでは4位につけており、来季のレギュラー前半戦出場権が手に入るトップ2も視野に入れている。
30代の選手が賞金ランクトップ2に入ったのは、2018年に2位になった上原美希(当時30歳)が最後。次々と新戦力が台頭するステップで、ベテランの希望の星となるか。レギュラー通算4勝の実力者が虎視眈々と上のステージを狙う。
7月の「カストロールレディース」でステップ2勝目を挙げた山本景子、レギュラー通算7勝の吉田弓美子も参戦。酒井美紀に服部真夕、藤本麻子やサイ・ペイイン(台湾)などレギュラーツアーで活躍した30代プレーヤーが多く出場する。まだまだベテラン健在という姿を見せたい。
■今週こそルーキー優勝者が誕生? 吉兆のデータあり
今季は10試合が終了したが、いまだにルーキー優勝者は出ていない。2018年に4勝を挙げた河本結、22年にツアー記録の5勝を果たした櫻井心那など、近年は新人がツアーの顔とも呼べる活躍を見せてきただけに、少々さびしい前半戦となった。
だが、今週は96期生の初優勝が見られるかもしれない。前述の通り、ベテランの活躍に期待がかかる一方で、“新人有利”というデータがある。舞台となる大山平原GCでは2012~14年まで「ごうぎんDuoカード・レディース」、15年~19年まで「山陰合同銀行 Duoカードレディース」が行われていたが、8年間で4人のルーキー優勝者が誕生した。確率にして50%だ。
12年には比嘉真美子がプロ初優勝。14年の北村響、16年の石川明日香、そして17年には勝みなみがルーキーVを挙げた。プロテスト合格前ではあるが、18年にTP単年登録者としてデビューした丹萌乃が、プロ初勝利を挙げたのもこの大会だ。
先週のレギュラーツアー「CAT Ladies」で優勝争いを演じたベテラン・藤田さいきは、「とにかく暑い。我々の年代は、なかなか体が回復しない。どれだけ頑張って回復させようと思っても、若い子にはそこだけはもう100パーセント勝てない」と夏場の厳しさについて語っていたが、そのあたりも今大会でルーキーが活躍する要因かもしれない。
賞金ランキング9位の稲垣那奈子、今季トップ10入り2回の高野愛姫や上久保実咲、2試合連続優勝争いの吉澤柚月らは、今季あと一歩のところで優勝を逃してきた注目新人だ。果たして、念願の初タイトルを山陰の地で挙げられるのか。ベテランVSルーキーの熱戦が展開される。
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