<カストロールレディース 2日目◇25日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6468ヤード・パー72>
15年目を迎えた「カストロールレディース」で、ついに大会史上初のホールインワンが飛び出した。16番ホール(189ヤード)で記念すべき一打を放ったのは、36歳のベテラン・若林舞衣子。同ホールにはホールインワン賞が設けられており、セルスター工業株式会社より賞金30万円(複数均等割)が贈られた。
打ち下ろしで、ピンはバンカー越えの右手前という状況。6番ユーティリティで放ったティショットは、フェードの軌道を描いて右からの風に向かっていった。イメージ通りだ。「完璧なショットのホールインワンでした」。同伴競技者と喜びを分かち合い、ハーフターンの時にはBPカストロール小石孝之会長から『ナイスホールインワン!』と声をかけられた。
実はこのクラブ、2017年に優勝した試合でホールイワンを達成したときにも使用していた。経験豊富なベテランらしく、レギュラーツアーでは4度のホールインワンをマークし、プライベートでは「10回以上」も記録している。レギュラーツアー4勝を誇る実力者だが、「ショットメーカーの自覚は全くないです(笑)」と謙遜(けんそん)するあたり、百戦錬磨の余裕を感じさせる。
プロ18年目にして、先月はステップ・アップ・ツアー初優勝を飾るなど、変わらぬ輝きを放っている。「優勝してからゴルフの状態はいい感じです。最終日も謙虚に、一打一打に集中です」。1オーバーからスタートした2日目は5つ伸ばし、トータル4アンダー・12位タイまで浮上。目標とするレギュラーツアー返り咲きに向けて、リーダーボードを駆け上がる。