＜ラシンク・ニンジニア／RKB レディース 初日◇28日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇ 6521ヤード・パー72＞

昨年プロテストに合格したルーキーの小林光希は、福岡で「人生初」のできごとを体験した。

1アンダーで迎えた17番パー3。ティショットで6番アイアンを握りグリーン中央狙いのショットが、右からの風に乗りピン方向に流れていった。するとこれがピン80センチ手前に落ちると、そのまま転がりカップイン。プライベートも含め、初めてのホールインワンになった。

ただ「視力もよくないし、音もしなかったので」と本人は最初気づかず。カメラマンからの「入った」という声を聞き、状況を把握した。「えー⁉という感じでした。ビックリしすぎて、泣きそうになりました」。さらにうれしいことに、ホールインワン賞の100万円もゲット。練習ラウンド中、一緒に回った同期と「入ったらいいね」と話していたが、それが現実のものになった。使い道を聞くと「おいしいお肉が食べたいです」と笑顔を浮かべる。

プロデビュー戦となった2週前のステップ・アップ・ツアー今季開幕戦「大王海運レディス」は、優勝争いのすえ2位。そして今週も首位と1打差の3アンダー・2位発進と好調を維持している。「ステップで優勝を目指したい」ということを今季の目標に掲げる20歳が、2戦連続となる優勝争いに最高の弾みをつける一日を過ごした。（文・間宮輝憲）