<SkyレディースABC杯 2日目◇27日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6660ヤード・パー72>
4年ぶりの下部ツアー出場となった三浦桃香は2日目、4オーバー・68位からのスタート。予選通過へ1つも落とせない状況だったが、バーディなしの「75」に終わり、トータル7オーバーはカットライオンに3打足りず決勝ラウンド進出を逃した。
「昨日の午後からアイアンの調子が悪くなって、今日の午前中までずっと続いていました。でも後半からはほとんどパーオンすることができたので、修正もできました。そこは凄くいい点というのと、流れが良くなって、ちゃんとゴルフしてるっていう感じになってきました」と、2日目の後半にして、“試合勘”を思い出すことができた。
予選ラウンド2日間でバーディが1つも獲れなかったことには、「お客さんとゴルフする時のような寄せにいってお先にパターする、みたいなのが多かった。もっとしっかり入れられるようにしていかないと。ルーティンもなかったので、それもちゃんとするようになれば、もっといいスコアが出るんじゃないかなと思います」と前向きにコメントした。
昨年ティーチングプロの資格を取得し、いまの本業はティーチングプロ。ラウンドレッスンで知らず知らずのうちに“入れる”パットから“寄せる”パットに変わってしまっていた。それにも気づけた。
そして、課題だけではなく大きな収穫もあった。「今日良かったところは、ドライバーが曲がってないこと」。持ち前の飛距離はいまも健在で、ドライバーショットに関してはツアーで十分に戦えることを証明してみせた。
次週はいよいよレギュラーツアー「スタンレーレディスホンダ」(10月6日~8日、静岡県・東名CC)が控える。「久々の試合ということもあって、組み立ての問題がけっこう多かったです。だけどゴルフするぶんには、そんなに悪いこともなかったので、あんまり落ち込まずにパターだけ持って帰ります。来週は行き慣れたコースなので頑張ります」。最後は明るく笑顔で応えた三浦。バッグは次の試合会場に送るが、パターだけは手元に残して調整に努める。次戦、リベンジとなるか。(文・土屋裕一)