<カストロールレディース 最終日◇28日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6435ヤード・パー72>
ステップ・アップ・ツアーの賞金ランク1位をひた走っていたルーキーが、プロ2勝目を手にした。台湾出身の19歳、ウー・チャイェンがトーナメントレコードとなるトータル15アンダーを記録。同じく首位からスタートした同期の小林光希との最終日最終組での“直接対決”を制した。
台湾から来たルーキーが“同期との絆”も強める今季2勝目 ステップ賞金ランクも独走状態に
台湾出身のルーキー、ウー・チャイェンが同期たちに見守られながら今季2勝目。来季のレギュラーツアー出場権へまたしても近づいた。
配信日時:2023年7月28日 23時00分
<カストロールレディース 最終日◇28日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6435ヤード・パー72>
ステップ・アップ・ツアーの賞金ランク1位をひた走っていたルーキーが、プロ2勝目を手にした。台湾出身の19歳、ウー・チャイェンがトーナメントレコードとなるトータル15アンダーを記録。同じく首位からスタートした同期の小林光希との最終日最終組での“直接対決”を制した。
「毎ホールバーディを狙う気持ちでスタートしました」。幼く見えるその姿とは裏腹な強気なプレーで、最終日は4バーディでボギーなしの「68」。大会記録を更新したことについても「すごくうれしいです」と満面の笑みがこぼれる。
プライベートでもラウンドするほど仲がいい小林との試合では初となる同組でのプレーは、やはり刺激に。どちらかがバーディを取れば追いかけるように取り返す意地の張り合いを続けた。ただ「楽しく話しながら回れました」というリラックス効果もあり、記憶に残る優勝争いになったはずだ。
初優勝した「ユピテル・静岡新聞 SBS レディース」は最終的に5打差をつけたこともあり、終盤は落ち着いてプレーできたと振り返る。しかし今回は最終18番を迎えた段階で2打差。バーディ、ボギーの関係で並ぶ展開はプレッシャーとの戦いでもあったが、「きょうは最後まで緊張しながらの優勝争いでした。でも私は試合の緊張感が好きなので、本当に楽しかったです」と言える肝っ玉はさすがといえる。
これで賞金もひとり“別次元”の1587万6750円まで伸ばした。約700万円で2位につけている小滝水音は先週のレギュラーツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」で優勝し、ここから主戦場が変わるため、さらにチャイェン独走の構図は強まった。次戦はレギュラーの「NEC軽井沢72ゴルフ」に出場。今後の目標については、来年のレギュラーツアー前半戦出場権が与えられる「ステップ賞金ランキング1位」を掲げる(※2位も同様)。しかしレギュラーツアーで活躍しリランキングで終盤戦の出場権を手にすることも両にらみし、この後のシーズンを戦っていく。
最後は同期たちからの祝福も受けた。「日本にも慣れてきたし、今は日本で食べるタイ料理や、油そばが好きです。納豆は…苦手ですけど」。日本語も「毎日」勉強中。異国の地になじもうとする姿勢もあり、仲間からも愛される存在になっている。
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