<山陰ご縁むす美レディース 最終日◇24日◇大山平原ゴルフクラブ(鳥取県)◇6513ヤード・パー72>
プレーオフ2ホール目でバーディを奪い勝利を決めた。はじける笑顔が戻るまでのこの2年間、桑山紗月は悩む時間のほうが多かった。
プロテストに合格した2021年の翌年。本格参戦1年目だったシーズンは幸先良くステップ初優勝を飾った。順風満帆のスタートと誰もが思ったが、桑山はその後、苦しいトンネルのなかに迷い込む。
左手首のケガで4カ月間クラブを握ることができず、足のじん帯を損傷するなどケガに泣かされた。ケガを乗り越え23年はステップ17試合に出場するも結果が出ない。それでも地道な練習が実を結び、今季は予選落ちもありながら6月までにトップ10が2回。順調に回復したかに見えたが、そう簡単にことは運ばない。
「本当につらかったのはこの1カ月間でした」。7月に行われた直近2試合で予選落ちを喫し、気持ちが沈んだ。「体調もよくなかったし、自分のゴルフのことを考えるとめちゃくちゃ不安になりました」。暑さに弱いこともあって、うまくいかない時間でゴルフに対する自信を失いかけた。そんなとき、支えとなったのが母の存在。いつも応援してくれる母のために。気持ちを前向きにした矢先の勝利だった。
「母には本当に感謝しています。今回の優勝をすぐに報告したいです」。一度落ちかけた勢いをすぐに取り戻し、後半戦に向かう。母の期待を励みに、ここから目指すのは賞金ランキング2位以内に入り、来年のレギュラーツアー前半戦の出場権を得ること。秋の陣、2勝目を目指し突き進んでいく。