<カストロールレディース 初日◇24日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6468ヤード・パー72>
昨年大会で国内女子下部ステップ・アップ・ツアーとしては初めて設けられた託児所だが、今年も住友商事との取り組みで設置された。BPカストロール契約プロの川満陽香理は今年1月に男の子を出産し、“ママさんゴルファー”としての復帰初戦。今大会で初めて託児所を利用している。
6カ月になった子どもを預け、スタート前、ハーフターンでも様子を見に来ていた。「本大会に託児所があることは去年から知っていた。試合に出られると思い、うれしかったです」。4月から保育園に預けているようで、人見知りや場所見知りをしない子だという。「すごく安心します。遠くに預けているとお迎えに行かないといけないですし、何かあったときにすぐに駆け付けることができない。ゴルフ場に連れてくることができるのは、本当にありがたいです」とママの顔を覗かせる。
2021年に海外メジャーに出場した時、選手だけでなくキャディや運営スタッフなど、大会関係者のための託児所があったことが印象に残っていると話す。「大会という大きな枠組みで全試合に安定して設置してもらえるようになると、みんなが利用できるし、働いている姿を見てもらえる。一つの大会をみんなで作っている感じがありました。(日本も)今後そういうふうになっていくと、より良いなと思います」。そのときの光景を思い返しながら、ひとりのママゴルファーとして意見を述べた。
会場に託児所があることによって、大会への向き合い方も変わっていきそうです。「出場できるか、できないかも変わってきます。いつかは私がプレーしている姿を子どもが認識してくれるといいな。託児所が設置してある試合に出ることができるQTの順位にいられることが大切なので、そこに向けて頑張っていかないといけないですね」と奮闘を誓った。
「子どもと一緒に優勝写真も写りたいですし、もっと頑張っていきます」と意気込んだ川満。引き続き、カストロールレディースでは選手たちを手厚くサポートしていく。
■神谷和奏のコメント
「ステップでは初めて利用します。託児所があると子どもと一緒にコースに来て朝ごはんを食べてスタートできるので、本当にありがたいです。子どもも私も、その1週間がお互い充実するので、本当に助かります。託児所でほかのお子さんと一緒に話したりすることもいい経験になるし、いろんなことを吸収するので成長を感じます。精神的にも安心するし、良いことしかないです。優勝した時には子どもと一緒に写真を撮りたいです」
■高島早百合のコメント
「今年も利用させていただきました。(子どもと)二人で来て面倒を見ながら、自分のゴルフをやるという、普段できないことなので楽しく感じますし、託児所のありがたみを改めて感じます。いまの目標は、あと2人子どもを産んで、体を鍛えて、40歳で300ヤード飛ばすことができる3人の子持ちママプロゴルファーとして試合に出ることです。若い選手たちの希望になれるかもしれないし、そう思っていると、年を取るのも楽しみになっています」