<ロイヤルメドウカップ 最終日◇5日◇ロイヤルメドウゴルフ倶楽部(栃木県)◇6550ヤード・パー72 >
15年ぶりに栃木県で行われた国内女子下部のステップ・アップ・ツアー新規大会は、24歳・石川怜奈の3年ぶり、通算3勝目で幕を閉じた。
不振から一転、新規大会初代女王となった24歳の石川怜奈「どうしてもJLPGAツアーに出たい」
ステップ・アップ・ツアーの最終ラウンドが終了。石川怜奈がプレーオフを制し3年ぶり3勝目を飾った。
配信日時:2024年7月6日 01時00分
<ロイヤルメドウカップ 最終日◇5日◇ロイヤルメドウゴルフ倶楽部(栃木県)◇6550ヤード・パー72 >
15年ぶりに栃木県で行われた国内女子下部のステップ・アップ・ツアー新規大会は、24歳・石川怜奈の3年ぶり、通算3勝目で幕を閉じた。
3人がトータル7アンダーの首位タイで並んで迎えた最終日。同組で回っていたルーキー・吉澤柚月が最初にリード。しかし、石川が前半の5番から3連続バーディを決め、再び首位に躍り出た。激しい競り合いの末、上がってみれば3組前でプレーしていた岡山県作陽高の先輩・東浩子を含めた3人がトータル10アンダーで並び、プレーオフに突入した。
18番パー4で行われたプレーオフは全員がフェアウェイを捉えた。吉澤は2打目をグリーン右のラフへはずし、東もグリーン右手前にこぼした。最後に打った石川の2打目はピン左5メートル。下りのスライスラインという難しいパットが残ったが、このウィニングパットを沈めると、ガッツポーズを繰り出す。3年ぶり3度目のステップ・アップ・ツアー優勝を喜んだ。
今季は出場6試合で、予選通過が1回と苦しんできた。迎えた7戦目での劇的勝利。「プレーオフでも優勝は考えていませんでしたし、優勝するぞという気持ちもなかった」。最後のパットは「弱気になることだけは避けようと思って打ちました」と優勝を目前にしても気負わずに打った結果、無欲の1勝となった。
例年は秋から調子が上がってくるという。優勝した2020年の「山陽新聞レディースカップ」と21年の「中国新聞ちゅーピーレディース」はいずれも秋開催。不振続きの春からいきなりの優勝。自身も予想しなかった結果だ。
「うれしい気持ちが95パーセント、ホッとした気持ちが5パーセントです」。その理由は、レギュラーツアーで実施されている年2回のリランキング制度が今季からステップでも導入されるから。試合数が少ないステップは、第14戦の「Sky レディースABC杯」(9月24~27日)後に行われる。この優勝でリランキングも関係なくなった。
今回の優勝で明治安田ステップ・ランキング(賞金ランキング)は99位から9位に上昇。「どうしてもJLPGAツアーに出たい。あと2勝してランキング2位以内を狙います」と上位2名に付与される来季レギュラーツアー前半戦出場権が次なる目標。意気込む石川にとって、今大会は大きな一歩となった。
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