ゴルフ辞典 ルール&マナー
ジェネラルエリア
無罰の救済の際に初球よりも“ 飛ぶ”球に取り替えた
ティショットを大きく引っかけ、ボールはフェアウェイ左のカート道路に止まりました。そこで、「動かせない障害物」からの救済のドロップをしたのですが、その際、新ルールでは救済を受けるときはボールを取り替えることができるとあったので、初球より飛距離の出るディスタンス系のボールに取り替えました。規則上、問題は?
解説
罰あり・罰なしに関係なく、救済の際には別の球に取り替えられる
まず、新ルールでも「障害物」の定義は基本的に変わっていない。カート道路は「動かせない障害物」であり、それがプレーの妨げになった場合は無罰の救済を受けられる。
ただし、その救済を定めたルールは――旧ルールでは「障害物」という個別の規則があったが――「異常なコース状態」の中に含まれ、規則16「異常なコース状態(動かせない障害物を含む)、危険な動物の状態、地面にくい込んだ球からの救済」で規定されている。
その救済処置だが、規則16−1bにあるように、まず旧ルールと同様、コース上に救済のニヤレストポイントを決める。
次に、そのポイントを「基点」として、「救済エリア」を求める。
そのエリアとは、「基点」から1クラブレングス(常識的には使用するドライバーの全長距離)内で、ジェネラルエリア上の、基点よりもホールに近づかない、そしてすべての異常なコース状態の障害を避けられる区域である。
それから、プレーヤーはそのエリア内にドロップを行い、ドロップされたボールがそのエリア内に止まれば、インプレーとなる。
今回の問題はこのあと。
新ルールの規則14−3「救済エリアに球をドロップすること」に、「この規則 はプレーヤーが規則に基づいて救済を受けるときに球をドロップしなければ ならないときは常に適用する」とある。
つまり救済エリアにドロップする際には、「プレーヤーは元の球か別の球を使うことができる」(規則14−3a)とある。
この規定は「救済エリアに球をドロップする」規則に基づいてプレーヤーがボールをドロップしたり、プレースする際には、どんなボールを使用してもよいことを意味している。
ということなので、質問のケースも、(ボールが適合球である限り)別の“飛 ぶ”ボールでドロップを行ってもルール上の問題ない。
もちろん、「ワンボールルール」(ラウンド中を通して、プレーヤーがストロークを行うボールは一種類でなければならない)が採用される競技では、違反である。
『ALBA 766号(2019年2月14日発売号)』より
ただし、その救済を定めたルールは――旧ルールでは「障害物」という個別の規則があったが――「異常なコース状態」の中に含まれ、規則16「異常なコース状態(動かせない障害物を含む)、危険な動物の状態、地面にくい込んだ球からの救済」で規定されている。
その救済処置だが、規則16−1bにあるように、まず旧ルールと同様、コース上に救済のニヤレストポイントを決める。
次に、そのポイントを「基点」として、「救済エリア」を求める。
そのエリアとは、「基点」から1クラブレングス(常識的には使用するドライバーの全長距離)内で、ジェネラルエリア上の、基点よりもホールに近づかない、そしてすべての異常なコース状態の障害を避けられる区域である。
それから、プレーヤーはそのエリア内にドロップを行い、ドロップされたボールがそのエリア内に止まれば、インプレーとなる。
今回の問題はこのあと。
新ルールの規則14−3「救済エリアに球をドロップすること」に、「この規則 はプレーヤーが規則に基づいて救済を受けるときに球をドロップしなければ ならないときは常に適用する」とある。
つまり救済エリアにドロップする際には、「プレーヤーは元の球か別の球を使うことができる」(規則14−3a)とある。
この規定は「救済エリアに球をドロップする」規則に基づいてプレーヤーがボールをドロップしたり、プレースする際には、どんなボールを使用してもよいことを意味している。
ということなので、質問のケースも、(ボールが適合球である限り)別の“飛 ぶ”ボールでドロップを行ってもルール上の問題ない。
もちろん、「ワンボールルール」(ラウンド中を通して、プレーヤーがストロークを行うボールは一種類でなければならない)が採用される競技では、違反である。
『ALBA 766号(2019年2月14日発売号)』より