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    ゴルフ辞典 ルール&マナー

    ティーイングエリア

    ティショットを途中で止めたあと、ティの高さを変えてもいいのか?
    ティショットを打とうとしたのですが、ダウンスイングに移った瞬間、ティの高さが気になり、途中でストロークを止めました。でも、下ろしかけたクラブの風圧なのか、ボールがティから落ちてしまいました。この場合、再度ティアップする際にティの高さを変えることはできますか?
    ティアップしたボールは、ストロークをしていない場合は再ティアップが可能。

    解説

    ティアップしたボールが動いてティから落ちたが、ストロークはしていないので、再ティアップは自由

    このケースは、プレーヤーがティショットを行ったか、行っていないのか、で判断される。

    そこで、ルールブックにある「ストローク」の定義を見ると、次の場合はストロークを行ったことにならないとして、「ダウンスイングの間に球を打たないことに決めて、クラブヘッドが球に届く前に、そのクラブヘッドを意図的に止めること、または止めることができない場合に意図的に空振りをすることによって打つことを避けた場合」とある。

    なので、このケースもプレーヤーはストロークを行っておらず、ボールはまだインプレーではない。そのため、ボールは無罰で拾い上げ、ティアップし直すことができる。その際、ティの高さ、ティアップの場所を変えることも自由だ(規則6−2b (5)参照)。

    では、プレーヤーが「ダウンスイングの間に球を打たないことに決めたが、ヘッドが止まらず、ボールに当たった」という場合はどう判断されるのだろう。

    旧ルールでは、ストロークは「球を打って動かすという意思を持って行われたクラブの前方への動き」と定義されており、プレーヤーは「打つ意思はなかったので、ストロークしたことにならない」と主張できた。

    しかも、新ルールではシンプルに「球を打つために行われるクラブの前方への動き」と定義され、「意思」の文言が消えた。そのため、ダウンスイング後は打つ意思がなくても、途中で止めるか、意図的に空振りするかしなければ、クラブにボールが当たった場合はストロークと判断される。ただし、競技では、競技委員に確認したほうがいいだろう。

    なお、その結果、いわゆる「チョロ」となったボールが依然ティイングエリアにある場合は、規則6−2b (6)により、ボールはインプレーだが、無罰で再度ティアップすることができる。

    『ALBA 789号(2020年1月23日発売号)』より

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