ゴルフ辞典 ルール&マナー
その他
リプレースの球が傾斜で止まらないので、上から押し付けた
ボールはバンカー脇のレーキに寄りかかって止まっていました。レーキを取り除くと、ボールは動いたので、リプレース。ところが、傾斜がきつくて止まりません。そこで上から押し付けて止めたのですが、ルール違反だったでしょうか?
解説
ボールを押さえ付けて無理やり止めた場合は垂直方向の「誤所」で、そのままストロークすれば2打罰に
まずは、このようなケースの正しいリプレースの手順から。
規則14-2e「球が元の箇所に止まらない場合に行うこと」で、次のように規定されている。
「プレーヤーが球をリプレースしようとしても、元の箇所に止まらない場合、プレーヤーは再度試さなければならない。球が再びその箇所に止まらない場合、プレーヤーは、その球が止まる最も近い箇所にその球を置くことによってリプレースしなければならない」
ただし、この場合、リプレースする箇所は、もとの地点よりホールに近づかず、また(このケースでは)同じジェネラルエリアでなければならない。
ところが、この規定に沿ったエリアに適当な箇所がないからと、上から押さえ付けてボールを止めた場合は、規則14-2eに、
「プレーヤーはその箇所に球が止まるようにその球を地面に押し込むことは認められない」と明記されている。
にもかかわらず、そのようなリプレースを行ったときは、規則8 −2b「他の物理的状態を変える禁止行動」に、
「球をプレーに戻すときに、風や重力で動かされないようにするために地面に強く押し込むことによってリプレースやプレースしてプレーした」ときは、「球の箇所には垂直距離も含むので、その球は誤所にあることになる」と規定してある。
つまり、ボールがその場に止まらないからといって上から押し付けてリプレースした場合は、垂直方向で「誤所」に当たり、そのままストロークを行ったときは「誤所からのプレー」で、一般の罰(2打罰)が課せられる。
上から押さえ付けても、より難しいライになるだけ。多少時間はかかっても、規則どおりにリプレースできる箇所を探して、プレーすること。
『ALBA 809号(2020年11月26日発売号)』より
出典/JGAゴルフ規則
規則14-2e「球が元の箇所に止まらない場合に行うこと」で、次のように規定されている。
「プレーヤーが球をリプレースしようとしても、元の箇所に止まらない場合、プレーヤーは再度試さなければならない。球が再びその箇所に止まらない場合、プレーヤーは、その球が止まる最も近い箇所にその球を置くことによってリプレースしなければならない」
ただし、この場合、リプレースする箇所は、もとの地点よりホールに近づかず、また(このケースでは)同じジェネラルエリアでなければならない。
ところが、この規定に沿ったエリアに適当な箇所がないからと、上から押さえ付けてボールを止めた場合は、規則14-2eに、
「プレーヤーはその箇所に球が止まるようにその球を地面に押し込むことは認められない」と明記されている。
にもかかわらず、そのようなリプレースを行ったときは、規則8 −2b「他の物理的状態を変える禁止行動」に、
「球をプレーに戻すときに、風や重力で動かされないようにするために地面に強く押し込むことによってリプレースやプレースしてプレーした」ときは、「球の箇所には垂直距離も含むので、その球は誤所にあることになる」と規定してある。
つまり、ボールがその場に止まらないからといって上から押し付けてリプレースした場合は、垂直方向で「誤所」に当たり、そのままストロークを行ったときは「誤所からのプレー」で、一般の罰(2打罰)が課せられる。
上から押さえ付けても、より難しいライになるだけ。多少時間はかかっても、規則どおりにリプレースできる箇所を探して、プレーすること。
『ALBA 809号(2020年11月26日発売号)』より
出典/JGAゴルフ規則