ゴルフ辞典 ルール&マナー
その他
ボールが木の上に。確認できないので木を揺らして落とした
ティショットのボールが林の方向へ。下には落ちてなかったので、あたりの木の上を見ると、自分のものらしいボールが枝に乗っていました。でも、マークまでは見えず、確認できません。それで木を思い切り揺らして落としたところ、幸い自分のものでした。このような処理をする場合の規則上の正しい手順を教えてください。
解説
「自分の球ならアンプレヤブルにする」と事前に表明してから木を揺らして落とす
このような場合は基本的に、プレーヤーが止まっている自分のボールを動かしたことになり、規則9−4bによって「プレーヤーが止まっている自分の球を動かす原因となった場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける」となっている。そして、ボールは「元の箇所にリプレースしなければならない」(規則9−4a)というのが
基本だ。だが、このケースでは、プレーヤーの事前の対応によってルール上の扱いは変わってくる。
正しい対応は「もし、落ちてきたボールが自分のものなら、アンプレヤブルのドロップ(1罰打)をします」と、事前に周囲に断ってから木を揺らすこと。R&Aの「オフィシャルガイド」には次のような例が示されている。
「プレーヤーの球はまだ見つかっていなかったが、ジェネラルエリアの木の上にあると思われた。そのプレーヤーは、その球が見つかった場合には規則に基づいてアンプレヤブルの球の救済を受けることをはっきりと表明した。そのプレーヤーが木を揺すったところ、球が落ちてきて、捜索を始めてから3分以内にそのプレーヤーの球であると確認された」として、このようなときは、「そのプレーヤーはその球を動かす原因となったことについて追加の罰を受けることなく、アンプレヤブルの救済を受けることができる。球が木の上にあった箇所が分からないときは、そのプレーヤーはその箇所を推定しなければならない」
つまり、ボールを動かしたことについては無罰で、アンプレヤブルの救済は、まずボールが乗っていた箇所を推定し、その地点とホールを結んだ後方線上に「基点」を求め、そこから1クラブレングス内の救済エリアにドロップ。もしくは、推定した箇所の真下の地面を「基点」に2クラブレングス内の救済エリアにドロップできる。
しかし、事前に「自分のボールだったらアンプレヤブルにします」と表明せず木を揺らし、ボールを動かした場合は、冒頭の規則9 −4b違反となって1罰打。そのうえで、ボールはリプレースできないだろうから、1罰打の追加でアンプレヤブルの救済を行うことになる。
『ALBA 783号(2019年10月24日発売号)』より
正しい対応は「もし、落ちてきたボールが自分のものなら、アンプレヤブルのドロップ(1罰打)をします」と、事前に周囲に断ってから木を揺らすこと。R&Aの「オフィシャルガイド」には次のような例が示されている。
「プレーヤーの球はまだ見つかっていなかったが、ジェネラルエリアの木の上にあると思われた。そのプレーヤーは、その球が見つかった場合には規則に基づいてアンプレヤブルの球の救済を受けることをはっきりと表明した。そのプレーヤーが木を揺すったところ、球が落ちてきて、捜索を始めてから3分以内にそのプレーヤーの球であると確認された」として、このようなときは、「そのプレーヤーはその球を動かす原因となったことについて追加の罰を受けることなく、アンプレヤブルの救済を受けることができる。球が木の上にあった箇所が分からないときは、そのプレーヤーはその箇所を推定しなければならない」
つまり、ボールを動かしたことについては無罰で、アンプレヤブルの救済は、まずボールが乗っていた箇所を推定し、その地点とホールを結んだ後方線上に「基点」を求め、そこから1クラブレングス内の救済エリアにドロップ。もしくは、推定した箇所の真下の地面を「基点」に2クラブレングス内の救済エリアにドロップできる。
しかし、事前に「自分のボールだったらアンプレヤブルにします」と表明せず木を揺らし、ボールを動かした場合は、冒頭の規則9 −4b違反となって1罰打。そのうえで、ボールはリプレースできないだろうから、1罰打の追加でアンプレヤブルの救済を行うことになる。
『ALBA 783号(2019年10月24日発売号)』より