ゴルフ辞典 ルール&マナー
その他
ストロークしようとしたボールの上に虫が止まった
ボールを打とうとした瞬間。それまで周りを飛んでいた虫がボールの上に止まり、いくら手で払っても動きませんでした。そこで、直接指先でそっと弾いて飛ばしたのですが、ルール上の問題は?
また、このときに誤ってボールを動かした場合は?
また、このときに誤ってボールを動かした場合は?
解説
虫はルースインペディメントなので、ハザード内も含め無罰で取り除くことができる
これと同じようなトラブルが2016年の米ツアー競技「フランクリン・テンプルトン・シュートアウト」(非フェデックスカップポイント競技、チーム戦)であった。マット・クーチャーとハリス・イングリッシュ組のフェアウェイ上のボールにハチが止まり、いくら飛び立たそうとしても動かず、競技委員を呼ぶことになったのだ。
当時も、現在のルールと同じく、虫は「ルースインペディメント」にあたり、プレーヤーは無罰で取り除くことができた(ただし、当時のルールではハザード内のルースインペディメントは動かせなかった)。
しかし、その際に誤ってボールを動かした場合は1罰打で、リプレースをしなければならない(リプレースを怠れば、2罰打に)。
そのために、彼らは競技委員を呼び、ルールを確認。そして、その指示に従って、ティの先で慎重にハチをつつき、なんとか無事に飛び立たせたのだ。
このルールは基本的に現在も同じで、ルースインペディメントの取り除きについては、ハザード内にあるボールも含め、「どこででもプレーヤーは罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ、その方法は問わない(例えば、手、足、クラブ、その他の用具を使用する)」(規則 15 −1a)となっているので、このケースのように指で弾き飛ばすこともできる。
そして、その際に誤ってボールを動かした場合も、旧ルールと同様、「その動かした球がパッティンググリーン、またはティーイングエリア以外の場所に止まっていた場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける」(規則15−1b)となっている。
なお、「ルースインペディメント」の定義により、ボールに貼り付いている虫の死骸はルースインペディメントではなく、取り除くことはできない。
『ALBA 796号(2020年5月14日発売号)』より
当時も、現在のルールと同じく、虫は「ルースインペディメント」にあたり、プレーヤーは無罰で取り除くことができた(ただし、当時のルールではハザード内のルースインペディメントは動かせなかった)。
しかし、その際に誤ってボールを動かした場合は1罰打で、リプレースをしなければならない(リプレースを怠れば、2罰打に)。
そのために、彼らは競技委員を呼び、ルールを確認。そして、その指示に従って、ティの先で慎重にハチをつつき、なんとか無事に飛び立たせたのだ。
このルールは基本的に現在も同じで、ルースインペディメントの取り除きについては、ハザード内にあるボールも含め、「どこででもプレーヤーは罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ、その方法は問わない(例えば、手、足、クラブ、その他の用具を使用する)」(規則 15 −1a)となっているので、このケースのように指で弾き飛ばすこともできる。
そして、その際に誤ってボールを動かした場合も、旧ルールと同様、「その動かした球がパッティンググリーン、またはティーイングエリア以外の場所に止まっていた場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける」(規則15−1b)となっている。
なお、「ルースインペディメント」の定義により、ボールに貼り付いている虫の死骸はルースインペディメントではなく、取り除くことはできない。
『ALBA 796号(2020年5月14日発売号)』より