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    救済した球が、別の障害にかかった。もう一度救済は受けられる?
    ボールがカート道路の上に止まりました。そこで、その障害からの救済のドロップをしたのですが、いざ打とうとしたら、今度はスタンスがスプリンクラーヘッドに。改めて救済を受けて良いのでしょうか。

    解説

    連続救済OK。未来に起こりそうな障害は考えず、今かかる障害の救済処置をすればいい

    いわゆる「動かせない障害物」からの救済だが、救済のドロップを行ったボールに、新たな別の障害が発生した場合、改めて救済を選択できるのか?

    それとも、最初に救済のドロップをする際に、他の「動かせない障害物」による障害のない位置にドロップすべきだったのか? という質問である。

    もちろんこれは、“二度手間”になっても、前者が正解である。

    なぜなら、プレーヤーはまず、「その障害(ここではカート道路からの障害)がなくなるところ」で、「球の元の箇所に最も近く、かつ元の箇所よりホールに近づかない」、そしてジェネラルエリアの上に「救済のニヤレストポイント」を求めなければならないから。

    このポイントが救済の「基点」となり、そこからホールに近づかない、1クラブレングス以内の範囲が「救済エリア」となるのだが、最初に「救済のニヤレストポイント」を決める際には、カート道路の障害が解消される地点を求めるだけで、他の「動かせない障害物」は関係ない。それを考慮に入れて、ポイントを求めてはいけないのだ。

    今年の米ツアー「ロケット・モゲージクラシック」でのこと。優勝したブライソン・デシャンボーは最終日の15番パー3で、ティショットグリーンサイドの深いラフにこぼしてしまった。だが、そこはスタンスがスプリンクラーヘッドにかかる地点だったため、救済のドロップ。1度目は、ボールがホールに近づいたので再度ドロップ

    一旦はボールがインプレーになったが、今度は別のスプリンクラーヘッドにスタンスがかかることが分かり、改めて救済のドロップを選択。

    最終的にボールは深いラフではなく、グリーンカラーの上に。

    ネットでは「あんなのあり?」と瞬間的にバズったが、もちろん彼の救済処置には問題はなかった。

    『ALBA 808号(2020年11月12日発売号)』より

    写真/Getty Images 出典/JGAゴルフ規則

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