ゴルフ辞典 ルール&マナー
その他
他のプレーヤーが放棄した暫定球を拾い、その後に誤って使用
同じ組のプレーヤーがティショットを大きく曲げ、暫定球をプレー。
幸い初球がセーフだったので、破棄した暫定球を私が拾いました。でも、ポケットに入れたままだったことを忘れ、しかも使用球が同じモデルの番号違いだったため、次のホールで誤って拾った暫定球を使ってしまいました。
この場合、どんなペナルティになりますか。
幸い初球がセーフだったので、破棄した暫定球を私が拾いました。でも、ポケットに入れたままだったことを忘れ、しかも使用球が同じモデルの番号違いだったため、次のホールで誤って拾った暫定球を使ってしまいました。
この場合、どんなペナルティになりますか。
解説
プロの競技やエリートアマ競技ではない、通常のアマチュア競技では無罰
プロのトーナメント、もしくはアマチュアでも高い技量を有するエリートアマチュアが出場するナショナルオープン(予選も)のような競技では、一般に「ワンボールルール」というローカルルールが採用されている。
これはラウンド中に、複数種類のボールを使い分けすることを禁止するルール。
実際のローカルルールは、「ラウンド中を通して、プレーヤーがストロークを行うそれぞれの球は適合球リスト上で一種類の球として登録されている同じブランド・同じモデルの球でなければならない」といった規則になっている。
ただし、これは前述のとおり、プロもしくはエリートアマによって争われる競技に限られている。
なので、今回のケースでは「ワンボールルール」は採用されていなかったであろう。
その場合、使用球に関する制限は、規則4 −2a「ラウンドのプレーに認められる球」にある「(R&Aの)適合球をプレーしなければならない」という規定だけになる。
そこにはさらに、「プレーヤーは適合球をそのコース上の別のプレーヤー を含め誰からでも入手することができる」とも書かれてある。
ということなので、同じ組のプレーヤーが放棄した暫定球を、その後に誤って使ってしまっても罰はない。
ちなみに、プロの「ワンボールルール」の違反では、19年11月の米PGAツアー「マヤコバ・ゴルフクラシック」で、ラッセル・ヘンリーが競技終了(スコアカード提出)後に、バッグの中に入っていた、現使用球と同じ商品名の新モデル(規則上は別種類のボール)を誤って使ったことに気がつき、自ら競技委員に申告。
協議の結果、4ホールでスタート時とは異なる新モデルを使ったと判断された。そのため、2罰打×4ホール=8罰打を付加されるという事例があったばかりだ。
もろちんヘンリーのミスではあるが、誰にも気づかれなかった違反を自ら申告したことに、メディアからは賞賛の声が挙がっていた。
『ALBA 787号(2019年12月26日発売号)』より
これはラウンド中に、複数種類のボールを使い分けすることを禁止するルール。
実際のローカルルールは、「ラウンド中を通して、プレーヤーがストロークを行うそれぞれの球は適合球リスト上で一種類の球として登録されている同じブランド・同じモデルの球でなければならない」といった規則になっている。
ただし、これは前述のとおり、プロもしくはエリートアマによって争われる競技に限られている。
なので、今回のケースでは「ワンボールルール」は採用されていなかったであろう。
その場合、使用球に関する制限は、規則4 −2a「ラウンドのプレーに認められる球」にある「(R&Aの)適合球をプレーしなければならない」という規定だけになる。
そこにはさらに、「プレーヤーは適合球をそのコース上の別のプレーヤー を含め誰からでも入手することができる」とも書かれてある。
ということなので、同じ組のプレーヤーが放棄した暫定球を、その後に誤って使ってしまっても罰はない。
ちなみに、プロの「ワンボールルール」の違反では、19年11月の米PGAツアー「マヤコバ・ゴルフクラシック」で、ラッセル・ヘンリーが競技終了(スコアカード提出)後に、バッグの中に入っていた、現使用球と同じ商品名の新モデル(規則上は別種類のボール)を誤って使ったことに気がつき、自ら競技委員に申告。
協議の結果、4ホールでスタート時とは異なる新モデルを使ったと判断された。そのため、2罰打×4ホール=8罰打を付加されるという事例があったばかりだ。
もろちんヘンリーのミスではあるが、誰にも気づかれなかった違反を自ら申告したことに、メディアからは賞賛の声が挙がっていた。
『ALBA 787号(2019年12月26日発売号)』より