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    ゴルフ辞典 ルール&マナー

    パッティンググリーン

    グリーン周りでシャンクした打球が自分のバッグに当たる
    ミスショットのはずが、落ちたところがラッキーでナイスショットに、という経験は誰にもあるだろう。そんなラッキーは、狙ってすれば違反になることも。
    (写真/Getty Images)

    解説

    偶然に置いたモノであれば無罰で、ボールはあるがままだが、故意であれば 2打罰

    このケースのように、プレーヤーのストロークしたボールが偶然に自分の携帯品に当たった場合は、現行ルールでは無罰。そして、ボールはあるがまま、次のプレーをしなければならない。

    これは携帯品に限らず、プレーヤー自身やキャディ、プレーヤーが手にしたクラブに当たった(2度打ち)場合も該当し、同じく罰はない。

    「動いているプレーヤーの球が偶然に人や外的影響に当たった場合。どのプレーヤーにも罰はない。このことは、球がプレーヤー、相手、他のプレーヤー、またはそのキャディや用具に当たった場合でも同じである」(規則11−1a)

    しかし、続く規則11−2では、「故意に」ボールが当たりそうな位置にモノを置いた場合は、ペナルティ(2罰打)が課されるとある。

    そのためこのケースでも、例えばプレーヤーがその日はしばしばシャンクが出るラウンドだったというときは、当たってボールが止まることを想定し、そこにバッグを置いた可能性もあるので、周りが「ペナルティだ!」と指摘するのも妥当なのかも。

    また、プレーヤーが最初から故意にバッグを置かなくても、アプローチを打つ前に「当たって救われるかも」と思ったときも、同規則違反になる。

    R&Aのオフィシャルガイドには、次のような例が掲載されている。

    プレーヤーがガードバンカーからグリーンに乗せた後、砂をならしたレーキグリーンとそのバンカーの間に置いた。そのときは、それがボールに影響するとは思わなかったが、いざパッティングをする際に、下りのラインだから、「そのレーキを取り除かずにプレーするとレーキが自分の球を止める可能性があることに気づいた」。

    そして、実際にそうなった場合は規則11−2違反になる、とある。

    『ALBA 800号(2020年7月9日発売号)』より

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