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    ラウンド中に壊れたドライバーを使って救済エリアを測る
    ラウンド中にアジャスタブル(調整機能)ドライバーのヘッドが外れてしまいました。締め直す用具がなかったので、その後はドライバー抜きでプレーしたのですが、このようなとき、救済エリアを測る際にそのドライバー( 外れたヘッドをシャフトにはめただけのドライバー)を「持っているなかで最も長いクラブ」として使っていいのでしょうか?
    壊れていようがいまいが、バッグの中にある最も長いクラブの長さがクラブレングスになる。

    解説

    バッグに入った最も長いクラブの長さが「クラブレングス」で、壊れても認められる

    救済エリアのサイズは、規則によって「クラブレングス」1個分、もしくは2個分と規定されているのはご存知のとおり。

    そして、その「クラブレングス」はゴルフ規則書の「定義」に、「ラウンド中にプレーヤーが持っている14本(またはそれ以下)のクラブのうち、パター以外で最も長いクラブの長さ」とある。

    そこでこの質問だが、ラウンド中に使用できなくなったドライバーを使ってクラブレングスを測って良いのか?ということである。

    まず前述の「定義」には、「例えば、ラウンド中にプレーヤーが持っている最も長いクラブが43インチドライバーの場合、そのプレーヤーのそのラウンドのためのクラブレングスは43インチとなる」と記されてある。

    なので、たとえドライバーラウンド途中で壊れても、そのラウンド中のクラブレングスは変わらない。

    つまり、壊れたドライバーでもともとのクラブレングスを再現できるなら、そのドライバーで計測してかまわないと考えられる。

    実は、そのことはR&Aのオフィシャルガイド(=規則の全文や解釈、委員会の措置などの資料)で、「最も長いクラブが折れたときにはどのように計測すべきか」という問いに対し、「プレーヤーがラウンド中に持っている最も長いクラブが折れた場合、その折れたクラブは引き続きそのプレーヤーの救済エリアを決定するために使われる」と例示されてある。

    ということで、この質問のケースでも、外れたヘッドをシャフトに装着してクラブレングスを測ることができることになる。

    しかし、クラブが壊れたが、規則によって取り換えが認められた結果、最も長いクラブの長さが変わった場合は、新しく取り換えたクラブの長さを採用する、と例示されている。

    また、14本より少ない数のクラブ本数でスタートしたが、途中でより長いクラブをバッグに追加したという場合も、やはり新たに加えたクラブでクラブレングスを決めることになる、と示されている。

    『ALBA 784号(2019年11月14日発売号)』より

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