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ゴルフ辞典 ルール&マナー

その他

グリップが汗で滑るので、ハンカチを巻いた
汗が流れる中のゴルフ。長く使っていたドライバーグリップが濡れて滑り始めました。そこで、ポケットに入っていた薄いハンカチを巻いたところ、なんとか滑りを抑えて振ることができたのですが、この使い方はルール違反になるのでしょうか?
グリップにタオルを巻くことは無罰。

解説

認められる用具の使用に該当するので無罰。タオルを巻いたり、滑り止めに松やにの使用はOK

汗をかきながらのゴルフ。濡れたグリップをタオルで拭くのは当たり前のことだが、グリップが古くなったためか、拭いてもグリップが滑った。

そこでプレーヤーは、持っていた薄いハンカチをグリップに巻き、なんとか滑りを抑えることができたという。

  さて、この行為だが、規則4−3a「認められる、禁止される用具の使用」の項目に「認められる用具」として、「グリップの周りにタオルやハンカチを巻くこと」という記載があるので、ルール上の問題はない。

ただし、厚みのあるハンカチを巻いた場合は、ハンカチがグリップの指の形に波打つことがあり、その場合は同規則で禁止されている、「手の位置やグリップ力に不当な援助を与える用具を使用すること」に該当する可能性が出てくる。

同規則ではその他に、認められない例として「用具規則の要件に適合していない手袋」とある。これは、例えば(練習用具として販売されている)手とグリップを一緒に締め付けるバンド付きのグローブなどが該当する。

反対に認められる用具には、グリップに滑り止めの「松やに」を塗ること。あるいは「粉や他の保湿剤、乾燥剤を使用すること」が例示されている。

なお、この規則違反に対するペナルティは「一般の罰」=2罰打の付加となる。

規則は異なるが、「タオルを巻く」に関係したツアーの裁定例では、足元のサボテンがプレーの邪魔になるからと、サボテンにタオルをかけた結果、「意図するスウィングの区域」の改善と裁定され、現規則の8−1a 違反で2打罰になった例がある。

  だが、この場合、サボテンではなく足をタオルで巻くと違反にならない。日本なら、トゲのある植物が足元にあった場合に起こり得る。

『ALBA 794号(2020年4月9日発売号)』より

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