ゴルフ辞典 ルール&マナー
その他
プレーの途中で、球に深い傷を発見黙って取り替えた
ティショットが大きくスライス。林の奥に飛んだボールは、よく見ると表面に深い傷がついていました。何か硬いモノに当たったのかも知れません。そこでボールを取り替えたのですが、たまたま近くに同伴プレーヤーの姿はなく、また進行を急いでいたので、仲間に知らせず黙って取り替えました。競技の場合、違反になりますか?
解説
規定の条件と手順を踏んでいれば、同伴競技者に黙って取り替えても罰はない
まずは、このケースのようにボールの表面に深い傷がついた場合、プレーヤーはボールを取り替えることができる。
ただし、それには規則が定める条件と手順がある(規則4−2c1)。
「プレーヤーが自分の球がホールをプレーしている間に切れた、またはひびが入ったと合理的に考える場合、プレーヤーはそれを調べるために球を拾い上げることができる」
つまり、最初から傷がついていたのではなく、(このケースでは)ティショットのあとに傷が入ったと考えるのが合理的なときのみ、プレーヤーはボールの状態を確認するために拾い上げることができる。
ただし、その際には、「球の箇所を最初にマークしなければならず、球をふいてはならない」とも規定されている。
合理的な判断ではなくボールを拾い上げたり、正しくマークしなかったり、または規則に反してボールをふいた場合、プレーヤーは1打罰となる。
そして、確認の結果、ボールが「切れている、またはひびが入っていて、この損傷がプレーしているホールで起きたことが明確に分かる場合だけプレーヤーは別の球に取り替えることができる。しかし、単に引っ掻いた、擦った、ペイントが剥がれた、色あせただけの場合は取り替えることはできない」とある(規則4 −2c(2))。
また、この手順だが、旧ルールでは確認のために拾い上げる前に、プレーヤーは同伴競技者にその旨を伝え、拾い上げと確認の場に立ち会ってもらう機会を与えなければならなかった。
つまり、一人で勝手に取り替えることはできなかった。しかし、新ルールにはこの規定はない。同伴競技者の立ち合いなしに取り替えることができる。
というのも、今改訂はプレーヤーの性善説=プレーヤーは誠実にプレーを進めるという前提があるからだ。そのため、この手順に限らず、規則に基づいて救済を受ける場合、マーカーに事前に知らせたり、立ち会わせる必要はなくなった。つまり、冒頭の取り替えの条件と手順を踏んでいれば、同伴競技者に黙って取り替えても罰はない。
『ALBA 768号(2019年3月14日発売号)』より
ただし、それには規則が定める条件と手順がある(規則4−2c1)。
「プレーヤーが自分の球がホールをプレーしている間に切れた、またはひびが入ったと合理的に考える場合、プレーヤーはそれを調べるために球を拾い上げることができる」
つまり、最初から傷がついていたのではなく、(このケースでは)ティショットのあとに傷が入ったと考えるのが合理的なときのみ、プレーヤーはボールの状態を確認するために拾い上げることができる。
ただし、その際には、「球の箇所を最初にマークしなければならず、球をふいてはならない」とも規定されている。
合理的な判断ではなくボールを拾い上げたり、正しくマークしなかったり、または規則に反してボールをふいた場合、プレーヤーは1打罰となる。
そして、確認の結果、ボールが「切れている、またはひびが入っていて、この損傷がプレーしているホールで起きたことが明確に分かる場合だけプレーヤーは別の球に取り替えることができる。しかし、単に引っ掻いた、擦った、ペイントが剥がれた、色あせただけの場合は取り替えることはできない」とある(規則4 −2c(2))。
また、この手順だが、旧ルールでは確認のために拾い上げる前に、プレーヤーは同伴競技者にその旨を伝え、拾い上げと確認の場に立ち会ってもらう機会を与えなければならなかった。
つまり、一人で勝手に取り替えることはできなかった。しかし、新ルールにはこの規定はない。同伴競技者の立ち合いなしに取り替えることができる。
というのも、今改訂はプレーヤーの性善説=プレーヤーは誠実にプレーを進めるという前提があるからだ。そのため、この手順に限らず、規則に基づいて救済を受ける場合、マーカーに事前に知らせたり、立ち会わせる必要はなくなった。つまり、冒頭の取り替えの条件と手順を踏んでいれば、同伴競技者に黙って取り替えても罰はない。
『ALBA 768号(2019年3月14日発売号)』より