ALBA Net  ゴルフ
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ゴルフ辞典 ルール&マナー

バンカー

バンカー内でクラブを叩きつけたら、ボールが動いた
短いパー5 の第2 打がグリーン手前のガードバンカーへ。そこからグリーンに乗せればバーディチャンスというところでミス。ボールは上手く上がらず、バンカーの斜面に当たって止まりました。悔しさのあまり手に持ったウェッジを砂に叩きつけたところ、斜面に止まっていたボールがコロがり落ちました。この場合のペナルティは?
クラブで砂を叩いても無罰だが、球を動かした場合はリプレースが必要。

解説

クラブを叩きつけても無罰だが、止まっているボールを動かしたら1ペナ

今回の改訂で関連するルールが大きく変わったのが、ボールがバンカー内にあるときの規則である。

旧ルールから変更なく、新ルールでも禁止されているのは、「砂の状態をテストしたり、次のストロークのための何らかの情報を得るために砂に触れること」「練習スイングの最中にクラブヘッドが砂に触れること」「バックスイングの途中でクラブが砂に触れること」で、違反すれば2罰打の付加となる。

また、「ボールの直前・直後の区域に触れること」も基本的に禁止なので、「バンカー内ではソールは依然禁止」と理解しておくべきだろう。

しかし、それ以外の区域では、(砂の状態のテストにならない限り)ストローク前に砂に触れても違反ではなくなった。例えば、「休むためやバランスを保つため」に、砂に付けたクラブに寄りかかっても罰はない。

さらに、バンカー内のルースインペディメントを動かすこともできるようになった。

そして、このケースのように、イライラしたり、怒ってクラブで砂を叩いても無罰である。

しかし、その結果、止まっていたボールが動いたときは?

プレーヤーがいうように、ボールが動いたのが、砂を叩いた結果というのであれば、やはり違反になる。

「プレーヤーが止まっている自分の球を拾い上げたり、故意に触れたり、動 かす原因となった場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける」(規則9 −4b) 。

そして、そのボールについては、「元の箇所(分からない場合は推定しなけ ればならない)にリプレースしなければならない」(規則9 −4a)

ということで、このケースは1打罰で、ボールはリプレース。砂に当たるの は痛い目をみるだけ。カッとなっても、一旦落ちつくことが懸命だ。

ちなみに、同様にプレーヤーがボールを動かす原因になった場合だが、プ レーヤーが自分のボールを捜索中に、誤ってそのボールを動かしたとしても 新ルールでは無罰。動かしたボールはリプレースしなければならない。

『ALBA 771号(2019年4月25日発売号)』より

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