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    ゴルフ辞典 ルール&マナー

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    球の後ろの木が邪魔で30センチしかバックスイングできない
    ティショットが曲がって、ボールは林の中へ。ボールは見つかりましたが、すぐ後ろに大きな木があり、バックスイングが30センチ程度しかとれません。これで、ストロークしたことになるのでしょうか?
    ルールキャプションテスト

    解説

    「押し出し」「掻き寄せ」「すくい上げ」といった打ち方でなく、正しく打つことができれば「ストローク」は成立する

    ルール上、「ストローク」とは「球を打つために行われるクラブの前方への動き」と定義されている。

    つまり、バックスイングは関係なく、トップの位置からボールを打つ意思をもって行われる、クラブを前方に動かす動作が「ストローク」である。

    それゆえ、30センチでも距離があれば、その動きは「ストローク」になる。

    しかし、規則10-1a「球を正しく打つこと」にストロークを行う際は、「プレーヤーはクラブと球の間に一瞬の接触があるようにクラブヘッドで正しく球を打たなければならず、球を押し出したり、掻き寄せたり、すくい上げてはならない」という規定がある。

    つまり、前述の「ストローク」の動きがあっても、ボールを打つのは「一瞬の接触」であって、「押し出し」「掻き寄せ」「すくい上げ」といった動作では、正しく打ったことにならない。

    なので、たとえ30センチでも、いや10センチでもストロークは可能だが、ボールは正しく弾くように打たなければならず、その場合、例えば10センチのストロークでは常識的にボールは数メートルしか動かないだろう。それ以上前に飛んだ場合は、不正な「打ち方」があったと思われる。問題は「正しい打ち方」ができるか、どうかである。

    ところで、ストロークに関しては旧ルールから変更されたことがある。まず、いわゆる「2度打ち」はそれが偶然である限り、無罰になった。

    一方、プレーの線を跨いでのストローク。例えば後ろ向きに構えてボールを、股の間を通すストロークは、旧ルールではグリーン上のみ禁止だったが、現在は、「故意に足をプレーの線(または球の後方延長線上)の両側に置いたスタンス、またはいずれかの足でプレーの線(または球の後方延長線上)に触れたスタンスストロークを行ってはならない」としてすべて禁止。違反すると、「一般の罰」で2打罰になった。

    『ALBA 811号(2020年12月24日発売号)』より

    出典/JGAゴルフ規則

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