ゴルフ辞典 ルール&マナー
バンカー
バンカーレーキを取り除いたら寄りかかる球が動いた
ティショットはバンカー方向へ。行ってみると、ボールはバンカー手前にあったレーキに寄りかかるように止まっていました。
ところが、レーキを取り除くと、ボールは動いてバンカー内へ。この場合は無罰でリプレースだと思いますが、もしそのままバンカーからプレーした場合は、どのような罰になりますか?
ところが、レーキを取り除くと、ボールは動いてバンカー内へ。この場合は無罰でリプレースだと思いますが、もしそのままバンカーからプレーした場合は、どのような罰になりますか?
解説
正しい処置は無罰でリプレース。動いた先から打つと「誤所からのプレー」で2罰打が課せられる
バンカーレーキは、ルール上、「動かせる障害物」である。そして、これに寄りかかって止まっていたボールが、レーキを取り除く過程で動いた場合は、プレーヤーの指摘どおりで、「罰はない。そして、その球を元の箇所(分からない場合は推定しなければならない)にリプレースしなければならない」(規則15-2a(1) )と規定されている。
また、元の場所が急斜面でボールがそこに止まらないという場合は、ルール上、再度(少なくとももう一度は)リプレースを試みなければならない。そして、それでもリプレースできないときは、規則14-2eにより、「プレーヤーは、その球が止まる最も近い箇所にその球を置くこと」となっている。
ただし、そのリプレース地点は、元の位置よりホールに近づいてはならず、かつ元の箇所がジェネラルエリアの場合は、ジェネラルエリアに。元の箇所がバンカーか、ペナルティエリアの場合は、同じバンカーか、同じペナルティエリアにリプレースしなければならない。
そして、このケースでリプレースをせず、動いて止まったところからプレーを続けた場合は、いわゆる「誤所からのプレー」となり、規則14-7a違反で2罰打である。
そのうえで、「誤所からのプレー」に「重大な違反」があった=プレーヤーが著しい利益を得た、と競技委員会に判断される場合は、次ホールのプレーを始める前に誤りを訂正。元の場所にリプレースし、プレーをやり直していなければ「失格」となる。
判断は競技委員会によるが、このケースは距離上も、ライ上も、プレーヤーに著しい利益があったとは考えられないので、ペナルティは2罰打の付加で済むだろう。
『ALBA 790号(2020年2月13日発売号)』より
また、元の場所が急斜面でボールがそこに止まらないという場合は、ルール上、再度(少なくとももう一度は)リプレースを試みなければならない。そして、それでもリプレースできないときは、規則14-2eにより、「プレーヤーは、その球が止まる最も近い箇所にその球を置くこと」となっている。
ただし、そのリプレース地点は、元の位置よりホールに近づいてはならず、かつ元の箇所がジェネラルエリアの場合は、ジェネラルエリアに。元の箇所がバンカーか、ペナルティエリアの場合は、同じバンカーか、同じペナルティエリアにリプレースしなければならない。
そして、このケースでリプレースをせず、動いて止まったところからプレーを続けた場合は、いわゆる「誤所からのプレー」となり、規則14-7a違反で2罰打である。
そのうえで、「誤所からのプレー」に「重大な違反」があった=プレーヤーが著しい利益を得た、と競技委員会に判断される場合は、次ホールのプレーを始める前に誤りを訂正。元の場所にリプレースし、プレーをやり直していなければ「失格」となる。
判断は競技委員会によるが、このケースは距離上も、ライ上も、プレーヤーに著しい利益があったとは考えられないので、ペナルティは2罰打の付加で済むだろう。
『ALBA 790号(2020年2月13日発売号)』より