ゴルフ辞典 ルール&マナー
その他
打順の原則に反して勝手に先に打ったら打ち直しを要求された
その日の同伴競技者はショットが不調でトラブル続き。そのため、ホールにより近い自分に「先に打って!」と打たせることがありました。そうしたことが3〜4ホールあった後、彼が言うのを待たず、勝手に先にストロークしたところ、「先に打ってと言ってないから打ち直して」と言われました。規則上、そんなことはあるのでしょうか?
解説
新ルールでもストロークプレーでは打順が違っても無罰で、球はインプレー
「遠球先打」、つまりつまりホールから遠いプレーヤーから順にストロークするのが、ゴルフの打順の原則だが、旧ルール同様、新ルールでも(通常のストロークプレーでは)原則に反する順番で打っても無罰で、そのボールはインプレーになる。
ただし、マッチプレーでは(これも旧ルールから変わらず)相手が間違って先に打ったとき、そのストロークを取り消すことができる。
新ルールでは、規則6 −4a(2)「相手は違った順番で行われたプレーヤーのストロークを取り消すことができる。相手がプレーする順番のときにプレーヤーがプレーした場合、罰はない。しかし、相手はそのストロークを取り消すことができる」とある。
だから、本来なら対戦相手が先に打つべき打順を誤ってプレーヤーが先に打ったとき、相手はプレーヤーのストロークの結果が良ければ打ち直しを要求して良いし、結果が悪ければ、そのままインプレーとすることができるということ。
さて、質問のケースだが、「同伴競技者」ということは、ストロークプレーなので、違う順番で打ってもそのボールはインプレーで、他のプレーヤーが「打ち直し」を求めることはできない。
また、新ルールでは、規則6 −4b(2)で、「(原則に基づいて)プレーする 順番のプレーヤーがまだプレーする順番ができていない状態で、他のプレーヤーを危険にさらしたり、気を散らしたり、妨げとなることなく、先にプレーする準備ができているプレーヤーがいる」とき、つまり本来の順番のプレーヤーが打つ準備ができない間に、安全を確保できている他のプレーヤーがいるときは、後者が違う順番でプレーすることが認められ、さらに推奨されているのだ。
これはR&Aなどがプレーのスピードアップを図ることを目的に、奨励している「レディーゴルフ」で、R&Aはルールブックにも記述し、強く推奨しているのだ。
ただし、打順の原則に反してストロークする際には「先に打ちます」とひと声発したほうが安全面からも良いだろう。
『ALBA 781号(2019年9月26日発売号)』より
ただし、マッチプレーでは(これも旧ルールから変わらず)相手が間違って先に打ったとき、そのストロークを取り消すことができる。
新ルールでは、規則6 −4a(2)「相手は違った順番で行われたプレーヤーのストロークを取り消すことができる。相手がプレーする順番のときにプレーヤーがプレーした場合、罰はない。しかし、相手はそのストロークを取り消すことができる」とある。
だから、本来なら対戦相手が先に打つべき打順を誤ってプレーヤーが先に打ったとき、相手はプレーヤーのストロークの結果が良ければ打ち直しを要求して良いし、結果が悪ければ、そのままインプレーとすることができるということ。
さて、質問のケースだが、「同伴競技者」ということは、ストロークプレーなので、違う順番で打ってもそのボールはインプレーで、他のプレーヤーが「打ち直し」を求めることはできない。
また、新ルールでは、規則6 −4b(2)で、「(原則に基づいて)プレーする 順番のプレーヤーがまだプレーする順番ができていない状態で、他のプレーヤーを危険にさらしたり、気を散らしたり、妨げとなることなく、先にプレーする準備ができているプレーヤーがいる」とき、つまり本来の順番のプレーヤーが打つ準備ができない間に、安全を確保できている他のプレーヤーがいるときは、後者が違う順番でプレーすることが認められ、さらに推奨されているのだ。
これはR&Aなどがプレーのスピードアップを図ることを目的に、奨励している「レディーゴルフ」で、R&Aはルールブックにも記述し、強く推奨しているのだ。
ただし、打順の原則に反してストロークする際には「先に打ちます」とひと声発したほうが安全面からも良いだろう。
『ALBA 781号(2019年9月26日発売号)』より