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ゴルフ辞典 ルール&マナー

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スマホに入ったコース図の画像を拡大して見た
ゴルフに関する情報はなんでもスマホに書き込んだり、ダウンロードしているのですが、先日、初めてラウンドしたコースで、事前にダウンロードしてあったコース図を頼りにプレー。ときどき画面を拡大して、グリーンを確認していたところ、一緒に回っていた仲間から、「それって、違反でしょ」と言われました。本当でしょうか?
グリーンリーディングブックは拡大して見ることができないので、気を付けよう。

解説

コース図をスマホで見ることはできるが、グリーン画像の拡大は規定に準ずる

まず、ルール上、スマートフォンなど電子デバイスの持ち込みは禁止されていない。だから、ラウンド中にスマホのアプリにスコアを記入することは可能であり、実際にそうする人は増えている。

また、スマホでコース図をチェックし、残りの距離や方向を参照することも、基本的に認められている。規則4-3aで、用具を使って「距離や方向に関する情報を得ること」は認められると規定されている。

ただし、そのとき「距離や方向に関する情報」だけではなく、それに加え、例えば「その地点からの安全なルート」とか、「その距離から最適の使用クラブ」といった付加情報やアドバイスを入手することはできない。

この規則4-3の違反は、1回違反があれば2打罰となり、さらに、1回目とは違った違反を重ねると、競技失格となる。

では、このケースのようにスマホに入ったコース図を拡大して見た場合はどうなのだろう。

これは、ルール改訂前の昨年から、ツアー関係者の間で話題になり、議論を呼んだグリーンリーディングブック(グリーンの詳細な情報の載ったヤーデージブック)の規制に準じている。

まず、グリーンリーディングブックについては、今年から以下の規制が設けられている。

グリーンの画像は5ヤードに対して8分の3インチ=縮尺率「1:480」以下とする。

グリーンの画像が描かれる紙面の大きさは、10・8cm×17・8cmを超えない。

・拡大鏡を使うなどして、拡大して見ることはできない。

スマホに表示されるグリーンの情報もこれに準ずるので、プレーヤーは1:480の縮尺以上の大きさでグリーンの画像を見ることはできない。同じく規則4-3違反になる。

とはいっても、縮尺「480分の1」がどれくらいの大きさなのか、普通には判断できないだろう。なので、基本的にグリーンの画像は拡大して見ないのが無難だ。誤解によるトラブルを避けられる。

『ALBA 773号(2019年5月23日発売号)』より

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