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    限界突破のスピード感!『TS1』が飛びのリミッターを解除する!

    タイトリストは近年【スピード】に徹底的にこだわっている。『TS』シリーズはTitleist Speedの頭文字をとったものである。そんな同社が新たなるMAXスピードを求めた『TS1』。スピードを追求するレーシングドライバーが同じくスピードを極めるドライバーの性能を見極める。

    配信日時:2019年6月14日 05時21分

    • ギア
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    この記事の写真 14 枚を見る

    『TS1』ドライバー VS レーシングドライバー『影山正美』

    (プロフィール)
    1967年神奈川県生まれ。20歳でレースデビューし、98年には日産のワークスドライバーとしてGT500シリーズでチャンピオンを獲得。フォーミュラ・ニッポンでも3勝をあげている。また、ル・マン24時間耐久レースにも4回出場(最高位総合6位)するなど、日本のトップドライバーとして活躍。現在はレーシングドライバーとして活動する一方、ドライビングレッスン「Masami meeting」を主催。プロを目指す若手からジェントルマンと、多くのドライバー育成に力を入れている。 ゴルフはベストスコア72。ドライバーの飛距離は300yという飛ばし屋だ。

    研ぎ澄まされた感性を生かしてトップレーサーに

    日本のゴルフ界で「兄弟」といえば「尾崎」や「宮里」をイメージする人は多いが、日本のレース界で兄弟といえば、「影山兄弟」の名前が真っ先に浮かぶ。兄・正彦氏、弟・正美氏ともに、F1やF3000の名門レーシングチーム「レイトンハウス」出身で、ともにスーパーGTなどで活躍。

    弟の正美氏は日産ワークスドライバーとなった98年にGT500シリーズでチャンピオンを獲得したほか、フォーミュラ・ニッポンで3勝、世界的に権威のあるル・マン24時間耐久レースに4回出場(最高位総合6位)したこともあるトップドライバーだ。
    彼のスタートの瞬発力には定評があり、「ドルフィン・キック」という代名詞がつくほど。自身も「エンジンの回転とクラッチを離すタイミングやフィーリングは、他の選手に負けない」と胸を張る。研ぎ澄まされた感性を生かし、現在はレーサーとして活躍しながらも、テストドライバーや車両開発プロジェクトの一員としても活動している。

    「レーシングカーと同じようにクラブ試打も“ブラインドテスト”でいいですか?」

    正美氏はゴルフを趣味にしており、クラブへのこだわりも強い。「460CCのドライバーはダウンスイングで空気抵抗を感じ、スイングのタイミングがズレる。だからひと回り小さいヘッドが好みなんです」と、レースで培った感性をクラブ選びにも生かしているようだ。

    そんな正美氏に、タイトリストから7月5日に発売される『TS1ドライバー』を試打してもらうことにした。「ゴルフクラブはブランドのこだわりはなく、自分に合うモノを使いたいタイプ。ですが、タイトリストはPGAツアーで使用率NO.1ですし、かっこいいアスリートクラブというイメージがあります。楽しみですね」。
    試打前にクラブ特性、スペックを説明しようとすると、

    「ちょっと待ってください。クルマの性能をチェックするときはブラインドテストをすることが多いんです。情報を先に聞くと先入観を持ってしまうことがありますからね。ですから、今回も何も聞かずに打っていいですか?」

    と事前情報なしで試打に臨んでくれた。

    マイドライバーの総重量は325g! そんな正美氏の『TS1』の印象は?

    「ヘッド形状はシャローで投影面積が大きいですね。ですが、大型ヘッドでいつもボクが感じる違和感はなく、やさしさを感じます。不思議ですね。このあたりがタイトリストのクラブづくりの巧さ、トッププロから愛される理由のひとつなんでしょうね。クラブの重さもほどよいです。いつもは総重量325g、シャフト重量70g台のドライバーを使っていますが、それよりも少し軽いのかな…

    アドレス、ワッグルでのファーストインプレッションを語り、いよいよ実打に。「このスピード感、ハンパないですね。これだけスムーズに気持ちよく振れるドライバーは初めてかもしれません」と正美氏。
    「ヘッドが大きいのに、ダウンスイングでいつも感じる空気抵抗は一切なく、むしろヘッドが加速する感覚。とにかく振りやすいです。シャフトのしなり方、重さもボクに合っているんでしょうね。初速も抜群です。普段のイメージで球筋を目で追うと、想像より前に飛んでいます。

    でも打感が硬いわけではなく、フェースに喰いついている手応えもあるんですよ。元々、飛距離には自信があるので、正直いうと飛ぶクラブにそこまで魅力を感じていなかったのですが、これだけ飛ぶとやっぱり惹かれますよね(笑)

    『TS1』はマイクラブより50gも軽量! なのに力強い打感、弾道だった!

    『TS1』は飛距離性能の高さだけでなく、慣性モーメントの大きさも魅力だと正美氏は続ける。「中弾道の捻じれない強い球で真っすぐ飛んでいきます。芯を外してインパクトしても、曲がり幅も飛距離ロスも最小限に留めてくれる感覚。適当に振っても真っすぐ飛んでくれるくらいやさしいし、ラクに打てます」

    インプレッションをひと通り聞いた後、正美氏が思う『TS1』のスペックを聞いてみた。

    「ボクのクラブより振りやすくスピードがでたので、総重量は300g、シャフトは60g台くらいですか?」
    「実はもっともっと軽いんですよ。クラブ総重量275g、シャフト重量は50gちょうどです」と答え合わせをすると、「え!? ボクのクラブより50gも軽いんですか! そうは思えないほど力強い打感、弾道です。にわかには信じられませんね…」と驚きを隠せない様子だ。

    「やっぱりゴルフクラブも軽量化がキーワードなんですね。レーシングカーでも軽量化が非常に重要なファクターで、素材や構造などあらゆる面から軽量化を図っています。わかりやすくいえば、例えば小さなネジの出っ張りを削り、余剰重量を最適な場所に配置するということもするんですよ」。

    「軽量=最先端」のレーシングカー。一方、ゴルフクラブの軽量化のイメージは?

    車体やタイヤの開発にも携わっている正美氏は、“軽量化”についてさらにこう続ける。

    「単純にボディを軽量化するだけではダメ。スピードに耐えうる剛性、安定性を担保しなければいけないし、タイヤやブレーキなどとのバランスも考慮しなければいけません。レーシングカーには最低重量の規定があるので、軽量化して生んだ余剰重量を最適配置し、車体を安定させています。レーシングカーの軽量化は、最先端テクノロジーを駆使しなければ実現できないことなんです」。

    レーシングカーでは技術の結晶というニュアンスがある“軽量化”だが、ゴルフクラブではどうだろうか。もしも、『TS1』は総重量275gという数値を先に聞いていたら…。
    タイトリストはヘッドの各パーツを全て軽量化!

    タイトリストはヘッドの各パーツを全て軽量化!

    「試打前に、『あなたのクラブより50g軽い』といわれていたら、自分には合わないと思っていたかもしれませんね。確かに、ゴルフクラブには『軽量=シニア』というイメージがあります。考えてみれば、PGAツアーのトッププロも軽量化したギアでスイングスピードやヘッドスピード、初速を上げている時代。ゴルフクラブも本来は『軽量化=最先端』なんですよね」。

    事実、『TS1』は「タイトリスト スピード プロジェクト」から生まれた『TS2』『TS3』の兄弟モデル。徹底的にスピードを追及するため、極限までスピードシャーシを軽量化し、ヘッドの初速だけでなく、スイングスピードの最大化を狙った最新テクノロジーを駆使したモデルなのだ。

    『TS1』が飛距離性能だけでなく、トータルパフォーマンスに優れている理由とは?

    『TS1』は、スピード感や飛距離性能だけでなく、顔や打感の良さ、やさしさ、慣性モーメントの大きさなど、ドライバーに必要なあらゆるポテンシャルが高いと絶賛する正美氏。レーシングカーの開発を例に挙げながら、その理由をこう分析してくれた。

    「もしも、理論上は速く走れるクルマを開発したとしても、実際にレーサーが乗ってみるとタイムが伸びないケースがあります。ですから実車テストを繰り返し、ドライバーのフィーリングと性能の誤差を埋めていくわけです。
    つまり、テスト回数やテストドライバーが多いほどブラッシュアップされていくのです。タイトリストがPGAツアー使用率No,1であり続けるということは、より多くのトッププロの声を開発に生かせているということ。だからトータルパフォーマンスが高いのだと思います」

    ゴルファーが重視すべきはスペックではなく、結果である――。タイトリストのニュードライバーは、多くのゴルファーが見落としがちなクラブ選びの真髄に気づかせてくれるモデルといえる。『TS1』のスピード感と力強い飛びが、あなたの飛距離と常識の壁を打ち破るはずだ。


    撮影協力/ブリストルヒルゴルフクラブ 撮影(ロケ)/晴山順平 文/小澤祐介

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