筆者　「今日は【モーレツ飛距離】が売りのキャロウェイ『EPIC FLASH STAR』UTを持ってきました。これ、前作『GBB EPIC STAR』UTをマニアックチームで試打したじゃないですか。ウッド型UTが大嫌いのボクでも、前作は超〜〜〜結果が良かったので、打つ前から勝手に好印象を持ってます」

PCM筒康博（以下、筒）　「まぁ、前作というか現行の『GBB EPIC STAR』UTは名器ですし、契約フリーのプロにも愛されてますよね。申ジエ選手の“手”になってますし、池田勇太プロも手放せないみたいですよね。プロだけじゃなく、アマチュアも『EPIC』のUTに一度ハマったら中々抜け出せないことは、いろんなゴルファーの方々と話してよく知ってます」

PCM編集長（以下、P編）　「もう2年も経つのか……早いな〜。で？ 何が変わったの？ あぁ、怠い……、夏風邪で辛いから、取材は巻きで頼む…（咳払いする）」

筆者　「見てください、顔が大きくなってFWライクに変わりました。ボク、こっちの方が構えやすくて好きです。というか、細長いウッド型のUTって顔がそもそも嫌いなので。まぁ、ボクはキャロウェイのアイアン型UT『X PROTOTYPE UT』から替える気はないですが！」

P編　「なんだよ、替える気がないくせに、持ってくるなって！ まぁ、いい。とりあえず私から打つよ？ どうせ君はウッド型UTを使う気はないんだろう？ 君は打たなくていいよ、キャロウェイに失礼だから。はい、貸して！」

――　パシィィ✕5　――

P編　「！！！ 弾道計測器がまた機嫌悪くなったのかなぁ…。これ5Uだよね？ 長岡、ロフト何度なの？ これ……」

筆者　「っていうか、何その距離……。（機械の故障としか思えない…）ロフトは前作と同じで5Uで23度のはずなんだけどなぁ〜、その距離はおかしいでしょ、ちょっとボクにも打たせ（てくださいよ！）」

P編　「（食い気味に）ダ〜〜〜メ！！ UTを替える気がないヤツに打つ資格なんてないだろッ。はい、筒さん打って！」

――　パシィィ✕5　――

筒　「アレ！？ 弾道計測器の数字が出ない……。なんでボクだけ！？」

筆者　「………。（それはこっちの台詞だって…、ボクだけ打てないのに…）筒さん、数字はいいから、前作と比べて何が変わったと感じます？」

筒　「確実に一般ゴルファーが追加で入れやすいUTだと言えますね。この顔、FWからの流れで入れやすいので、嬉しい人が多いと思います。UTって、飛びよりも、左右の曲がりの方が問題なんですよ。いろんな顔のUTがあるので、打ち込むか？払うか？も中途半端になりやすいし、2、3Uだと球が満足に上がらないし、4、5Uは現場で引っかけやフックなんかも出やすい。ちょうどいいのが選びづらいんです。

だから、自分のセットのFWとアイアンの間にすんなり入れやすい顔かどうかがまず大事。その点、これなら坐りもいいし、安心感があってFWからの流れの顔だし、トップクラスにやさしい顔です。それでいて、ソール角が付いていて、いろんなライでの抜けにも配慮されてますし。それに、オフセットも変に入ってませんし、FPも出過ぎてない。すごくアマチュアにバランスのいい顔です。って言っても長岡さんには興味ないでしょうが！」

筆者　「……。筒さん、ボクの質問に答えて。前作と何が変わった？って聞いてます！」

筒　「打感は新しい方が柔らかい感じですよね。少し前作の方が弾く音ですかね。前作もすごく完成度が高かったですが、視覚的な顔のやさしさもあるし、実際その通りやさしいです。出球も高いし、コレ、村田さんがぶっ飛んでるの、もしかして長さもあるかも……。ロフトは同じですけど、よく見ると、『EPIC FLASH STAR』の方が0.25インチくらい長いですよ？ 顔に安心感があるから、いまさら気づきましたけど…」

P編　「なるほどね、どおりで飛ぶと思ったよ。長岡、そこに隠し持ってる新しいアイアンも同じことじゃないの？ それ、貸してよ、長さ見てみて！」

筆者　「……。（えっ、UTはもう終わり！？）ちょっと、進行役はボクですから！ 『EPIC FORGED STAR』はUTの方が終わってからでしょ！あっ……」

――　パシッ！✕5（サッと奪い試打）　――

P編　「あらぁ〜〜〜、これも7番だよね？ なんでこんなに飛ぶの！？ ほら、やっぱり前の『GBB EPIC STAR』アイアンよりも少し長いじゃない！ 筒さんも打ってみて！」

――　パシッ！✕5　――

筒　「えっ！？ なんでまた弾道計測器、ボクだけ拾ってくれないの！？」

P編　「何やってるのよ、機械の故障だと言いたいわけ？ 私の球だけ拾って、筒さんのは拾わないってことは、ある程度飛ばさないと今日は数字を拾わないってことかな…。しょうがないなぁ、もっと飛ばしてもらわなきゃ困るよ、筒さん！」

筒　「ぐっ……。（なんでボクだけ…、おかしいなぁ〜）ウルァ〜〜！！！」

――　パシッ！180.5ヤード　――

P編＆筆者　「おっ！！！（拾った！っていうか、何いまの打ち方と唸り声……）」