スリクソン『ZX5』ドライバーのアマ試打レポ。USTマミヤ『ATTAS DAAAS』を入れると?
松山英樹が「今までのスリクソンのドライバーの中で、間違いなく一番飛ぶ」と太鼓判を押す『ZX』シリーズ。初打ちの感想です。
配信日時:2020年10月23日 13時00分
これが、スリクソン『ZX』ドライバー。『ATTAS DAAAS』との相性◎
筆者 今日はUSTマミヤ『ATTAS DAAAS』の発表会で本社にお邪魔したけど、マジで驚いたね。まさかまさか、スリクソン『ZX5』ドライバーが打てるとは!
田辺 いや、本当に良かったです。『ATTAS DAAAS』も良かったですが、『ZX』ドライバーもさすが松山英樹プロが太鼓判を押すモデルですね。
筆者 まずは『ATTAS DAAAS』だけど、田辺は全く曲がってなかったね。なんだろう、『ZX』ドライバーのせいなのか、シャフトのせいなのか、その両方だと思うんだけど。そう言えば、「フジサンケイクラシック」の初日、2日目と首位だった市原弘大が『ATTAS DAAAS』の6Xを今週から替えて絶好調みたいね。大MOIドライバーに合う先端剛性高めで、中間部までEI剛性が真っすぐになっていて、「誰でも叩ける」とのことだけども。
田辺 いや、本当に良かったです。『ATTAS DAAAS』も良かったですが、『ZX』ドライバーもさすが松山英樹プロが太鼓判を押すモデルですね。
筆者 まずは『ATTAS DAAAS』だけど、田辺は全く曲がってなかったね。なんだろう、『ZX』ドライバーのせいなのか、シャフトのせいなのか、その両方だと思うんだけど。そう言えば、「フジサンケイクラシック」の初日、2日目と首位だった市原弘大が『ATTAS DAAAS』の6Xを今週から替えて絶好調みたいね。大MOIドライバーに合う先端剛性高めで、中間部までEI剛性が真っすぐになっていて、「誰でも叩ける」とのことだけども。
田辺 まぁ、ヘッドとシャフト両方ですね。『ATTAS DAAAS』はマミヤ初の中元調子で、高MOI(慣性モーメント)のヘッドに合う、「誰でも叩ける」がコンセプトなんですが、1+3(参上)+8(パンチ)と、黄色い元しなり系の系譜の新作で、すごく打ちやすかったですね。
筆者 そう。オレも昔から黄色いアッタスは好きだったから、打ちやすかった。なんて言えばいいのかな、大MOIなのに、ラク? 『ZX5』ドライバーは左右MOIが5000g・cm2を越えるデカヘッドなんだけど、意外につかまるというか、俊敏にヘッドを返せるフィールがあったね。松山英樹は「振り感がいい」とコメントしてるようだけど、よく外ブラにありがちな大MOIで出球が右にズレる球が出づらかったのが一番印象に残ったかな。
筆者 そう。オレも昔から黄色いアッタスは好きだったから、打ちやすかった。なんて言えばいいのかな、大MOIなのに、ラク? 『ZX5』ドライバーは左右MOIが5000g・cm2を越えるデカヘッドなんだけど、意外につかまるというか、俊敏にヘッドを返せるフィールがあったね。松山英樹は「振り感がいい」とコメントしてるようだけど、よく外ブラにありがちな大MOIで出球が右にズレる球が出づらかったのが一番印象に残ったかな。
叩けるダァーッスなのに、意外につかまる『ZX5』
田辺 意外につかまりますよね? 『ZX5』って。プロトタイプとは言え、天下の松山英樹プロ使用モデルと考えると、ボクにはハードかなとも想像したんですが、ラクに真っすぐ打てるドライバーでした。
筆者 うん。でも、『ATTAS DAAAS』の6SRで打ったじゃない、それもあるのかなと思う。松山英樹のシャフトはグラファイトデザイン『TOUR AD XC-8』のTXだから、シャフト次第で変わりそうだよね。あと、『ATTAS DAAAS』はなんとなく、カウンターバランスっぽいというか、大MOIなのに俊敏に返せるというか、意外に大MOIをつかまえる力を感じたね。「誰でも叩ける」というウリ文句は、どっちかというと小ぶりというかあまり慣性モーメントが大きくないヘッドの時のフィールかなと。
筆者 うん。でも、『ATTAS DAAAS』の6SRで打ったじゃない、それもあるのかなと思う。松山英樹のシャフトはグラファイトデザイン『TOUR AD XC-8』のTXだから、シャフト次第で変わりそうだよね。あと、『ATTAS DAAAS』はなんとなく、カウンターバランスっぽいというか、大MOIなのに俊敏に返せるというか、意外に大MOIをつかまえる力を感じたね。「誰でも叩ける」というウリ文句は、どっちかというと小ぶりというかあまり慣性モーメントが大きくないヘッドの時のフィールかなと。
アイアンシェル・甲斐さん いや、まさかこのタイミングで『ZX5』が打てるとは……。本当、もう欲しい!って感じしかしませんよね。打感もいいし、『ZX7』より『ZX5』の方がボクは好きな顔ですね。長岡さんは?
筆者 ボクも断然『ZX5』の方が好みの顔でした。なんだろう、どちらもフェースの切り方が柿を真っ二つにした感があって、フェースが平らというか、はっきりフェース向きが見えて、目標に合わせやすいんですけど、『ZX5』の方が鼻緒が大きく見えるからか、安心感と顔のバランスが良い気がしましたね。
田辺 ボクは『ZX7』も好きですけどね。っていうか、松山プロが今まで使っていた『SIM MAX』と比べてどう思います?
筆者 ボクも断然『ZX5』の方が好みの顔でした。なんだろう、どちらもフェースの切り方が柿を真っ二つにした感があって、フェースが平らというか、はっきりフェース向きが見えて、目標に合わせやすいんですけど、『ZX5』の方が鼻緒が大きく見えるからか、安心感と顔のバランスが良い気がしましたね。
田辺 ボクは『ZX7』も好きですけどね。っていうか、松山プロが今まで使っていた『SIM MAX』と比べてどう思います?
キーテクの「リバウンドフレーム」は?
アイアンシェル・甲斐さん いや、『SIM MAX』限定じゃなくて、テーラーや外ブラっぽくなったんじゃないですか? カーボンクラウンに後ろの赤いラインが入った装飾の感じとか。シルエットとか形状は違いますけど、ぱっと見の印象はカッコいいし、すごく洗練されてますよね。打感も音もバシッという感じで好きです。
筆者 そうそう、肝心の初速の部分、田辺はどうだった? 今作は「リバウンドフレーム」という硬い層と柔軟な層がサンドイッチされた構造で、これが初速を高めるみたいだけども。
田辺 ヘッドスピード46m/sのボクでも70m/s近く出てましたから、やっぱり弾きがいいと思いますよ。打った感じは打感が柔らかくて、吸い付くようなフィーリングがあるので、押せる感じと弾きが融合した感じのフェースですよね。ただ、ちょっとボクの中ではスピンが入りやすい気がしました。球も高いですし、6SRより硬めのシャフトで、ロフトも9.5度の方が飛ばせる気がしますね。
筆者 そうそう、肝心の初速の部分、田辺はどうだった? 今作は「リバウンドフレーム」という硬い層と柔軟な層がサンドイッチされた構造で、これが初速を高めるみたいだけども。
田辺 ヘッドスピード46m/sのボクでも70m/s近く出てましたから、やっぱり弾きがいいと思いますよ。打った感じは打感が柔らかくて、吸い付くようなフィーリングがあるので、押せる感じと弾きが融合した感じのフェースですよね。ただ、ちょっとボクの中ではスピンが入りやすい気がしました。球も高いですし、6SRより硬めのシャフトで、ロフトも9.5度の方が飛ばせる気がしますね。
筆者 オレも初速75m/s近く出たショットもあったね。なんとなく感じたのは、「リバウンドフレーム」で、もしかするとプロのヘッドの破損も減るんじゃないか? ということ。特にPGAツアー選手の場合、ここ数年でドライバー破損のニュースが多いじゃない。松山英樹も1年に満たない使用でけっこう頻繁にドライバーを破損してるよね。そういうのが減るとしたら、プロにとってはメリットだよね。
リバウンドフレームって、柔軟な層が入ることで、フェースの屈曲部だったたわみの支点が少し後ろに下がる形だとダンロップは説明してるんだけど、ダブルスプリングというか、しっかり球を押す人ほど、その効果が生きるような気がする。で、柔軟な層が入ってるからこそ、そういうハードヒッターでも破損しづらいんじゃないか?って。
ダンロップも今回『ZX』シリーズを【シリアスゴルファーのために】と言ってるじゃない。【シリアスゴルファー】って、初めての表現じゃない?ガチの競技者をそう表現してるのかな……。オレ、ギアにはシリアスだけど、ゴルフに対してはエンジョイ派だから、【シリアスゴルファー】では決してないんだけども……。
田辺 説明しなくても、知ってますから! 確かに、松山プロの場合、特殊な好みを持っていてもおかしくないですよね。一般ゴルファーと求めるものが同じとは思えないというか。
筆者 そう。『ZX』シリーズは、ボールを押す力が強い人ほど、リバウンドフレームが効いてくるイメージだと感じたね。そんなに球を潰したり押すわけじゃない人にとっては、『ZX5』は弾きと高弾道とつかまりをラクに与える、使い手によって二面性を持つドライバーじゃないかな。
田辺 ボクは後者で、とってもラクでした!
Text/Mikiro Nagaoka
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ダンロップも今回『ZX』シリーズを【シリアスゴルファーのために】と言ってるじゃない。【シリアスゴルファー】って、初めての表現じゃない?ガチの競技者をそう表現してるのかな……。オレ、ギアにはシリアスだけど、ゴルフに対してはエンジョイ派だから、【シリアスゴルファー】では決してないんだけども……。
田辺 説明しなくても、知ってますから! 確かに、松山プロの場合、特殊な好みを持っていてもおかしくないですよね。一般ゴルファーと求めるものが同じとは思えないというか。
筆者 そう。『ZX』シリーズは、ボールを押す力が強い人ほど、リバウンドフレームが効いてくるイメージだと感じたね。そんなに球を潰したり押すわけじゃない人にとっては、『ZX5』は弾きと高弾道とつかまりをラクに与える、使い手によって二面性を持つドライバーじゃないかな。
田辺 ボクは後者で、とってもラクでした!
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