PINGの『G425 MAX ドライバー』ってどんなクラブ？

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説！

配信日時：2020年10月16日 08時00分

ギア

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「とにかく曲がらない！」 by ヴィクトリアゴルフ世田谷店チーフ・佐藤一樹

ヴィクトリアゴルフ世田谷店・佐藤です。
PING『G425 MAX ドライバー』の印象をお伝えします。

2020年の9月18日に発売したクラブで、「進化した3つのポジションでさらに叩いてもブレない」というコピーのドライバーです。

『G425 MAX ドライバー』に搭載されたテクノロジーの第一は、ヘッド重量の11％のウェイトをソール後方に配置することを可能にした「極薄クラウン設計」です。

第二のテクノロジーは、「可変式ウェイト」で、スタンダード、ドロー、フェードとポジションを変更できます。全てのポジションで高MOIを実現しています。

『G425 MAX ドライバー』は、名器『G400 MAX ドライバー』と『G410 PLUS ドライバー』の良いところ取りで作られたそうです。シリーズ最大の高MOIというのは、その成果だといえます。大ヒットした『G400シリーズ』の初代、二代目に続く、三代目の『G425 MAX ドライバー』に、期待は高まります。

世田谷店のお客様の反応は、興味津々という感じです。

お客様は『G425 MAX ドライバー』を試打する前に、かなりハードルを上げた状態になっている関係もあって、打ったボールの色々な数値が出ると、微妙な空気になってしまうことが多いです。『G410』を使用しているお客様の感想は、「自分のドライバーと変わらない」という感じです。

『G425 MAX ドライバー』を試打した結果をじっくりと観察すると、まずは、曲がらないことが特徴だといえます。面白いのは、元々ドライバーが安定しないお客様が『G425 MAX ドライバー』を使うと、見違えるように安定した球筋になるというパターンがけっこうあるのです。曲がらない機能は、広い範囲のゴルファーに有効だと思われます。

自分でも打ってみました。

兎にも角にも、曲がらないドライバーです。色々なタイプのゴルファーが打てるゴルファーで、特にサイドスPINGが多いゴルファーにオススメです。ただ、飛距離性能はイマイチです。飛ばないわけではないのですが、お客様の感想と同じで、『G410』と変わらないと思います。

とはいっても、『G425 MAX ドライバー』は売れています。PINGのファンというお客様が世田谷店にはたくさんいるからです。アストリート系のゴルファーが多く、飛距離性能で期待を裏切られても、曲がらないことが武器になると考えて、買っていく、というわけです。

ドライバーは飛距離ばかりが宣伝されますが、本当の意味でスコアのためにプラスになる最大の機能は、方向性能です。『G425 MAX ドライバー』は、スコアをアップさせるために生まれたドライバーです。