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    三菱ケミカル製には、なぜ【元調子ばかり】なのか。一般ゴルファーに使いこなせるのか?

    『ディアマナ』『テンセイ』といった、世界のトッププロも愛用する三菱ブランドの人気シャフトは、ほぼ元調子系(中元調子を含む)だ。コレって、プロや上級者が好んで使うモノばかりじゃないんですか?一般ゴルファーのことは見てくれていますか?

    配信日時:2021年12月1日 23時00分

    • ギア
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    キックポイントを気にする必要はない

    三菱ケミカルでスポーツ用品事業の責任者を務める片岡武哉氏は、問いかけにこう答える。

    元調子系のシャフトだからといって難しくないですし、アスリートが使うモノとは限りません。『先調子系はやさしい、元調子系はハード』と常識かのように言われますが、固定観念であり思い込みです。キックポイント(調子)でシャフトの性能や弾道を決め付けるのはあまりにナンセンスで、我々はスペック表記からキックポイントを外したいくらい。ユーザーの皆さんが気にする必要はない情報と考えています」(片岡氏、以下同)

    ちょっと待ってほしい。先調子系のシャフトは球がラクに上がるのでは?

    「先が走ってフェースがかぶって当たったら、ロフトが立つぶん球は高くなりません。逆に、元調子系で先の方がしっかりしていれば、ヘッドが暴れにくいし打点がバラついても球が曲がりづらい。つまり『先調子系だから、球が上がりやすい、やさしい』なんて誤解でしかありません。カーボンシャフトは、単一素材で巻かれたパイプとは違います。『ディアマナ』で言えば、約12層のカーボン繊維を貼り合わせるかなり複雑な構造。すると、シャフトの両端から圧をかけた時に最も膨らむ場所(キックポイント)と振った時にしなる場所が違う、ということが起こり得るんです」
    とはいえプロが好んで手にするシャフトをそのまま一般アマが使うのはムリがあるのでは? もっと突っ込むと「プロは使うモノは見た目と中身が違う」なんて噂も耳にする。

    三菱ケミカルはコスメと中身が違うなんてことはありません。我々はプロが使うシャフトの品質や設計をそのまま商品化し、重量とフレックスのバリエーションを揃えて市販しています。特に『ディアマナ』の新作『PD』や『TB』、そして『ZF』は、40R2から80TX まで幅広いスペックのラインナップを揃えています。

    なぜなら、重量とフレックスを合わせればアベレージの皆さんが使えるシャフトは必ずあるし、憧れのトッププロと同じモデルを使える可能性もあります。例えば、タイガー・ウッズが使う『ディアマナD-Limited』は、上手な人しか使えないなんて全く思いません。フレックスと重量をちゃんと合わせれば、誰でも何の問題もなく使うことができます」

    『ディアマナ』第5世代はウッドの流れが整う

    気になるのは、同じモデルでも重量帯やフレックスが変わると“別モノ”に感じるシャフトがあることだ。

    「『ディアマナ』の“第5世代”の『PD』『TB』では、素材や構造をより工夫することで、重量帯やフレックスの違いで生じる性能とフィーリングの違和感やギャップを解消しました。つまり50Sと60Sは、純粋に重量が違うだけ。同じ重量帯でフレックスが変わっても、重量やバット径(手元側の太さ)に大きな差はない。今まで以上に的確で“近道”のフィッティングができるし、FWを含むウッド系の流れをよりスムーズに合わせられます

    先の「日本女子オープン」では、勝みなみが『ディアマナPD』をドライバーに挿してメジャー初優勝。それでも、女子プロが好みそうな先走り系のシャフトはあまり見ないが?

    「ムチみたいに先が走るシャフトを作ればHSは上がります。だからといって結果が出る訳ではないし、世の中に“チーピン持ち”が増えてはならない。そこで我々は、釣り竿メーカーとの異業種コミュニケーションを頻繁に図っています。釣り竿をしならせて遠くへ投げるのと、クラブのヘッドを走らせるのは似ている部分があるので。そういうノウハウを取り入れながら、新しいシャフトを開発しています」

    トレンドに適したシャフトをゼロ開発

    初代の“青マナ”(ディアマナS)からスタートして“第5世代”を迎えた『ディアマナ』。そこまで世代交代をする必要はあったのだろうか?

    必要でした。ヘッドの大型化、大MOI化、軽量化、ヘッドの素材やクラブ長さ・重さの変化など、トレンドは時代と共に移り変わるもの。それによりシャフトに求められる要素も変わるので、最新の材料を適所に配したり設計を工夫しながら進化しています。『ディアマナ』ブランドの立ち上げから約10年の“第4世代”は新しい考え方を取り入れました。

    ツアーで得た成果をフィードバックすることはもちろん、我々が考える『ゴルフをもっと楽しく(やさしく)する』考えをツアープロに逆提案し、一般アマも両方求めるシャフト作りをスタートしました。というのも、ヘッドの大型化で先端の動きが複雑化し、トゥダウンしてフェースが開きやすくなりました。対応するため、先端剛性を適度に高めて挙動を安定させたのです。

    そのコンセプトは“第5世代”にも受け継がれています。初代から変わらないのは『青』(素直な動き)、『白』(手元しなり)、『赤』(先が走る)と、色分けすること。ユーザーに必要とされるタイプをカテゴライズして設計しますが、世代をまたいで継続性を持たせているので、好みのタイプを“色”で選びやすいんです」

    プロからアマまで素材メーカーの開発力が問われる

    今どきのカスタムシャフトは、雨後のタケノコのようにどんどん増えている。三菱ケミカルというシャフトメーカーにどんな優位性があるのか?が知りたい。

    「一つには、多くの大手クラブメーカーの21年モデルに、我々が手がけた純正シャフトが採用されることがあります。その理由は、クラブメーカーが求めるブランド(『ディアマナ』『テンセイ』など)を数多く有すること。そして、三菱ケミカルは炭素繊維メーカーでもあるので、高品質、安定した納期、変動が少ない価格で原材料を投入して純正シャフトを提供できる、ことがあると思います。多くの純正シャフトを手がけて培った経験やノウハウが、カスタムシャフトの開発に生かされます。プロからアマチュアまで、全てのカテゴリーで得た情報を自社ブランドのシャフトに投入しています」

    カーボンシャフトの最適な材料開発から完成までを一貫して管理できる唯一のシャフトメーカーというが、そこにどれほどのメリットがあるのか?
    「無限の選択肢と可能性、キメ細かい設計、製品精度の向上(個体差の解消)など、たくさんの利点があります。私が考える最大のアドバンテージは、ツアーレップを含めた企画や営業のスタッフが開発部とディスカッションしながら、モノ作りをゼロから始められること。その時点では世の中に存在しない材料であっても、自社で材料の開発からスタートして、それをイチ早くテストして新製品に取り入れられます。そういう強みはウッド用に限らず、アイアン用やパター用のカーボンシャフト作りにも反映されているんです。

    これまでに『当たり前』とされてきたことを疑い、使う人が『こういうモノがあればイイな』と思うことや、メーカーとして『この方が便利なのにナゼそうなっていないのか?』ということを顧みて、どう実現させるか。それをコスト抜きに追求しています。一人でも多くの人たちに『シャフトが合えばゴルフがもっと楽しくなる』ということを体感していただきたいですね

    取材・文/新井田聡

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