ついに畑岡奈紗も動く。女子の世界トップ10のうちなんと、50%が『スチールファイバー』!
祝、畑岡奈紗が米通算6勝目!そして高橋彩華が初V!世界へ挑戦する日本人が増える中、いま大注目なのがスチールとカーボンを融合した『スチールファイバー』だ。畑岡も今年から移行し、世界トップ10の内なんと半数が使用!(世界ランクは3/24時点、GettyImages)
配信日時:2022年4月25日 03時00分
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畑岡奈紗の移行で他の日本人も動く!?
世界の頂点を目指す畑岡奈紗が今年は動いた。これまでギアの変更は滅多に見られなかったが、心境の変化があったよう。
▶▶▶「クラブじゃなくて腕だろ」から一変 畑岡奈紗が「4年くらい使った」クラブを“ガラリ”と替えて選んだ14本
「今まで【クラブじゃなくて腕だろ】と、スイングも色々やる中、クラブだけアップデートしていませんでした。でも、シャフトやヘッドはどんどん進化してる。1ヤードでもクラブにもっと頼っていいのかも」(畑岡奈紗)
と、世界ランク上位が使う『スチールファイバーi95』へ今年から移行。同作は、カーボンコアの最外層にスチール繊維を巻きつける特殊製法で、いわゆる【カーボンとスチールのいいとこ取り】。性能をよく知る辻村明志コーチは『スチールファイバー』を試した第一印象をこう話している。
▶▶▶「クラブじゃなくて腕だろ」から一変 畑岡奈紗が「4年くらい使った」クラブを“ガラリ”と替えて選んだ14本
「今まで【クラブじゃなくて腕だろ】と、スイングも色々やる中、クラブだけアップデートしていませんでした。でも、シャフトやヘッドはどんどん進化してる。1ヤードでもクラブにもっと頼っていいのかも」(畑岡奈紗)
と、世界ランク上位が使う『スチールファイバーi95』へ今年から移行。同作は、カーボンコアの最外層にスチール繊維を巻きつける特殊製法で、いわゆる【カーボンとスチールのいいとこ取り】。性能をよく知る辻村明志コーチは『スチールファイバー』を試した第一印象をこう話している。
「『iシリーズ』を試すと、ボクのドローの【左の曲がり幅が半分】になった。カーボンらしい高打ち出しで、スピン量も十分。横ブレが減るのに驚きでしたね」(辻村コーチ)
メーカーは「最もオーソドックスなのが『iシリーズ』で、カーボンらしい高打ち出しかつ、スチールらしい“粘り”でタイミングの取りやすさも両立しています」。辻村コーチも「スチールらしさが一番効くのはウェッジで、驚くことに、コルダ選手やリディア選手もウェッジまで『スチールファイバー』なんですよ」。
なるほど、世界ランク上位のクラブ選びには、しっかり“背景”があるということか。畑岡に続く日本人が増えることは間違いない!?
メーカーは「最もオーソドックスなのが『iシリーズ』で、カーボンらしい高打ち出しかつ、スチールらしい“粘り”でタイミングの取りやすさも両立しています」。辻村コーチも「スチールらしさが一番効くのはウェッジで、驚くことに、コルダ選手やリディア選手もウェッジまで『スチールファイバー』なんですよ」。
なるほど、世界ランク上位のクラブ選びには、しっかり“背景”があるということか。畑岡に続く日本人が増えることは間違いない!?
世界の頂点を目指す選手は何を使う?
高橋彩華も今大会で投入したばかりの『スチールファイバーi80cw』 のSで見事初勝利を飾り、同シャフトを使用する松森彩夏も上位フィニッシュするなど、日本人選手にも増えている『スチールファイバー』。
同シャフトは特性の異なる多数のシリーズをラインナップしているが、下記のように女子の世界ランキングでトップ1〜4位、そして8位が使用していた。そこで、各選手が使うシリーズの特長を下記におさらいしておこう。
▶▶▶クラブ契約フリーの高橋彩華が「思い切って」アイアンを変更 大会記録の『63』をマークした新相棒は…?
同シャフトは特性の異なる多数のシリーズをラインナップしているが、下記のように女子の世界ランキングでトップ1〜4位、そして8位が使用していた。そこで、各選手が使うシリーズの特長を下記におさらいしておこう。
▶▶▶クラブ契約フリーの高橋彩華が「思い切って」アイアンを変更 大会記録の『63』をマークした新相棒は…?
■スチールファイバー iシリーズ
PGA、LPGAの選手からのフィードバックを元に安定性と飛距離のバランスが取れた設計。70g〜125gと各人のテンポ、スピードに合わせた選択が可能で、世界ランク2位のネリー・コルダ、世界ランク4位のミンジー・リー、世界ランク8位の畑岡奈紗、世界ランク26位のハナ・グリーン、原英莉花(4U)、松森彩夏も全番手に80g台を採用。高橋彩華も今大会から80g台のSを採用した
■スチールファイバー hシリーズ
『jシリーズ』より先端のパラレル長を長く設定。より多くのゴルファーに合わせやすい、やさしさ追求の高弾道モデル。世界ランク1位のコ・ジンヨンが5I〜PWに『h-tour90 R』を愛用中。トゥルーテンパー公認特約店のみで購入が可能
■スチールファイバー fcシリーズ
FCはフライトコントロールの略で、ロングやミドル番手は打ち出しを中・高弾道に、スコアに大事なショート番手は抑えた弾道で番手別に弾道をコントロール可能。世界ランク3位のリディア・コ(米17勝の銅メダリストで元世界ランク1位)が5I〜PWに『fc70 R』、ウェッジに『fc80 R』を使用
■スチールファイバー jシリーズ
クラブスピードを最大化して飛距離性能を向上。スチールファイバー層による安定性も併せ持つツアーフィードバックシャフトで、公認特約店のみで購入が可能。世界ランク31位のアリヤ・ジュタヌガーンが『j108 X』を使用している。トゥルーテンパー公認特約店のみで購入が可能。
世界上位ランカー養成ギプス!?
PGAツアーでも、ブラント・スネデカーやマット・クーチャーなど、ハードヒッターでも豊富に選べる『i』シリーズ。この80g台が基本的に女子プロに特に人気で、リディア・コが使う『fc』シリーズはこれの番手別設計モデルとなる。
また、『i』よりやさしい『j』シリーズは中・軽量モデル。最もやさしくつかまり、高弾道の『h』シリーズには中・軽量の『h-tour』と軽量の『h-plus』を用意している。
女子ツアーの“強者の新スタンダード”とも呼べる『スチールファイバー』。今年こそ、空前の注目度となるだろうか。
また、『i』よりやさしい『j』シリーズは中・軽量モデル。最もやさしくつかまり、高弾道の『h』シリーズには中・軽量の『h-tour』と軽量の『h-plus』を用意している。
女子ツアーの“強者の新スタンダード”とも呼べる『スチールファイバー』。今年こそ、空前の注目度となるだろうか。