『スパイダー GT TM2 パター』は、テーラーメイドが2022年7月15日に発売するパターです。

“人気シリーズの融合！プロも信頼を寄せるトラスがスパイダーGTに搭載”というコピーのパターです。

『スパイダー パター』シリーズの形状はパターのスタンダードとして、多くメーカーもラインアップしています。形状を蜘蛛型と呼んだり、使用しているゴルファーを蜘蛛使いと呼んだりもします。

『スパイダー GT TM2 パター』は、2022年の春に発売された最新の『スパイダー GT パター』の追加バージョンです。

同時発売の『スパイダー GT TM1 パター』は、新しく採用された「トラスホーゼル」が、ヒール寄りに配置されていますが、『スパイダー GT TM2 パター』は、「トラスセンター」と呼ぶ、センターシャフトのようになった「トラスホーゼル」で、フェースのブレードの真ん中に配置されています。アドレスビューでは、今まで見たことがない不思議な感じですが、個人的には、悪いというマイナスよりも、面白そうでプラスに感じました。

2本のネックがあるパターはルール違反になってしまうので、2本のネックを板状の三角のパーツで一体化させることでルールをクリアさせた形状は、登場したときから話題になりました。「トラスホーゼル」は、数年前からブレードのパターに搭載されていて、国内女子ツアーにおいて、数え切れないほどの勝利に貢献しています。

「トラスホーゼル」の機能は、ストローク中にフェースとヘッドを安定させやすいことと、ミスヒット時の捻れに強く、ボールがブレないことです。

ベースになっている『スパイダー GT パター』は、「オープンフレーム マルチマテリアルデザイン」で、ウィング形状のスチールウェイト90グラムをヘッドの両サイドに配置することで、総重量の約82％が両サイドになる重量配分になっています。安定性を増して、ミスヒットにも強くなります。

インサートは「Pure Roll 2」です。素材はアルミニウムとTPUの複合になっています。しっかりした打感とトップスピンを生み出します。

『スパイダー GT パター』は、蜘蛛型ではなく、ヘッドの形状が角型に近いと感じる人もいると思いますが、実は他にも丸形のマレット型もあります。ヘッドカラーも、ブラック、シルバー、レッド、ライトブルーがあり、ネック違いのモデルまで含めると、なんと13種類になります。

『スパイダー GT TM2 パター』は、角型のヘッドモデルだけですが、最先端のパターというわけなのです。

『スパイダー GT TM2 パター』のほうが『TM1』よりも、より「トラスホーゼル」の効果を強く感じさせます。素振りしてみると、特別感が強力です。ヘッドがブレない感じが伝わります。『スパイダー GT TM1 パター』が、とても良いパターだったので、思いっ切り期待を膨らませて、ハードルを上げた状態で、試打ラウンドをすることになりました。

試打した日は、薄曇りで、気温は19度〜24度。微風。グリーンは9.5フィートの速さ。使用したボールは『TOUR B X』です。