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    オートマチックにつかまり球が打てる! PRECEPT『PR1』はゴルフを楽にするボールだった!

    ブリヂストンが展開する「PRECEPT(プリセプト)」ブランドの『PR1ボール』とは、どんな性能を秘めているのか。海老原秀聡プロにドライバー、アイアン、アプローチ、パターと多角的にテストしてもらうと、ゴルフを楽にしてくれる性能を持ったボールであることが分かった。 取材協力/森永高滝カントリー倶楽部 写真/相田克己 構成/田辺直喜

    配信日時:2022年11月7日 07時00分

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    • ギア
    目次 / index
    王道の進化を謳うPRECEPTブランドから発売されたボールは、どんな性能を秘めているのか?
    王道の進化を謳うPRECEPTブランドから発売されたボールは、どんな性能を秘めているのか?
    • 海老原秀聡(えびはら・ひであき)。1990年生まれ、東京都出身。中央学院大学卒業後の2012年にプロテストを一発合格。180センチの長身を生かしたダイナミックかつ正確なショットが持ち味。鋭い感性でクラブの性能を的確に見抜くことにも長ける
    • 「ドライバーの芯が広くなったように感じる」と『PR1ボール』に明らかなやさしさを感じた海老原プロ
    • 少し右に打ち出してドローで戻る理想的な球筋。打ち出しがやや低く、スピン量2,634rpmと適度にかかっている
    • ヘッドスピードの数値はツアー系ボールと同じだが、ボール初速が高まり、高打ち出し、低スピンの弾道に。トータル飛距離も294.9ヤードまで伸びた
    • 『PR1 ボール』の飛び方は、アイアンでもドライバーと同じ傾向が見られた
    • ツアー系ボールの弾道結果。34度の7番アイアンを使っての数値ということを考えると、十分に理想的なスピン量、キャリーだが…
    この記事の写真 12 枚を見る

    人気のツアーボールと性能を比較

    ブリヂストンが新たなブランドとして立ち上げた「PRECEPT(プリセプト)」は、王道的な性能を追求しながらも、最先端のテクノロジーを搭載することにもこだわった“王道の進化”をキャッチフレーズにしている。

    そんな中で発売された『PR1 ボール』は、アイオノマーカバーを採用した3ピースボール。ブリヂストン独自の「高反発グラデーションコア」が採用され、強い反発力による大きな飛びを実現。その飛距離性能を生かすために、ウレタンではなく「アイオノマー・ハイスピンカバー」を採用し、飛びとスピンを高い次元で両立したボールだと説明されている。

    非常に魅力的な説明だが、ここで疑問となるのがツアー系ボールとどんな違いがあるのかということだ。最近のツアー系ボールは、アプローチでスピンがかかるのはもちろん、飛距離性能も年々高まっているため、飛びとスピンを両立したオールマイティボールという意味で近い性能を持っていると考えられるからだ。

    そこで今回は、海老原秀聡プロに、弾道計測器「トラックマン」を使用した試打テストを依頼。ドライバー、7番アイアン、ウェッジでそれぞれ人気のツアー系ボールと弾道比較を行い、フィーリングも含め、どんな違いがあるのかを検証してもらった。
    海老原秀聡(えびはら・ひであき)。1990年生まれ、東京都出身。中央学院大学卒業後の2012年にプロテストを一発合格。180センチの長身を生かしたダイナミックかつ正確なショットが持ち味。鋭い感性でクラブの性能を的確に見抜くことにも長ける

    海老原秀聡(えびはら・ひであき)。1990年生まれ、東京都出身。中央学院大学卒業後の2012年にプロテストを一発合格。180センチの長身を生かしたダイナミックかつ正確なショットが持ち味。鋭い感性でクラブの性能を的確に見抜くことにも長ける

    早速、ドライバーでの性能から見ていこう。

    爽快な打ち出しでハイドローになる

    「ドライバーの芯が広くなったように感じる」と『PR1ボール』に明らかなやさしさを感じた海老原プロ

    「ドライバーの芯が広くなったように感じる」と『PR1ボール』に明らかなやさしさを感じた海老原プロ

    まずは海老原プロ自身が、普段から使用するツアー系ボールを打ってもらった。結果は以下の通り。
    少し右に打ち出してドローで戻る理想的な球筋。打ち出しがやや低く、スピン量2,634rpmと適度にかかっている

    少し右に打ち出してドローで戻る理想的な球筋。打ち出しがやや低く、スピン量2,634rpmと適度にかかっている

    「慣れていることもあり、打っていて安心感がありますね。インパクトの瞬間にボールの重さが感じられて、しっかりフェースに乗ってくれます。また、程よくスピンも入りますので、球筋を打ち分けたりするコントロール性の高さもあります」(海老原プロ)

    続いて、PRECEPT『PR1 ボール』の結果がこちら。
    ヘッドスピードの数値はツアー系ボールと同じだが、ボール初速が高まり、高打ち出し、低スピンの弾道に。トータル飛距離も294.9ヤードまで伸びた

    ヘッドスピードの数値はツアー系ボールと同じだが、ボール初速が高まり、高打ち出し、低スピンの弾道に。トータル飛距離も294.9ヤードまで伸びた

    「改めて、ボールの影響の大きさを感じました。同じドライバーで打ったはずなのに芯が広くなったように感じるんですよね。また、ツアー系ボールに比べて、打ち出しが高くなり、安定してボールがつかまってくれます。スピンが少なくなる分、曲がりも少なくなる印象です。オートマチックに高いドローボールが打てるボールだと言えますね」(海老原プロ)

    海老原プロのコメントからも分かるように、ツアー系ボールに比べて、オートマチックにやさしく飛ばすという意味で、『PR1 ボール』に明らかな優位性が見られた。また、打感についても明確な違いがあるという。

    「軽快に弾いてくれるというか、ツアー系ボールに比べて、インパクト時の抵抗がすごく軽く抑えられているんですよね。それでいてフェースに乗る感触もある。打っていて気持ちいいですし、こういうボールは18ホールをプレーすることを考えた時にすごく楽だと思いますよ」(海老原プロ)

    アイアンではボール初速が出る分、『PR1』のキャリーが伸びた

    『PR1 ボール』の飛び方は、アイアンでもドライバーと同じ傾向が見られた

    『PR1 ボール』の飛び方は、アイアンでもドライバーと同じ傾向が見られた

    ドライバーではオートマチックに安定して高いドローが打てると評価されたPRECEPT『PR1 ボール』。7番アイアンで打った場合はどうなるのだろう。

    早速、ツアー系ボールと『PR1 ボール』それぞれの結果を見ていこう。
    ツアー系ボールの弾道結果。34度の7番アイアンを使っての数値ということを考えると、十分に理想的なスピン量、キャリーだが…

    ツアー系ボールの弾道結果。34度の7番アイアンを使っての数値ということを考えると、十分に理想的なスピン量、キャリーだが…

    『PR1 ボール』の弾道結果。ボール初速が伸び、スピン量が少し減った分、ツアー系ボールのトータル飛距離に近いキャリーを記録した

    『PR1 ボール』の弾道結果。ボール初速が伸び、スピン量が少し減った分、ツアー系ボールのトータル飛距離に近いキャリーを記録した

    「やはりツアー系ボールに比べて、『PR1 ボール』は安定してつかまったボールが打てますね。さまざまな球筋を打てるツアー系ボールとは明らかな違いがあって、オートマチックに一定の球筋で攻められるボールだと言えるでしょう。その上で、アイオノマーカバーやコアの効果で楽に飛距離が出せます。ドライバー、アイアンと飛距離が伸びて、しかも曲がりが少なくなればゴルフは本当に楽になりますからね。正直、フィーリングも悪くないので、長いコースをプレーするのであれば、ボクも使いたいと思いましたよ」(海老原プロ)

    アプローチでは一定のスピン量で距離感が合いやすい

    『PR1 ボール』のロングショットにおける優位性は分かったが、アプローチスピンはさすがにツアー系ボールの方が強い?

    『PR1 ボール』のロングショットにおける優位性は分かったが、アプローチスピンはさすがにツアー系ボールの方が強い?

    ドライバー、アイアン共に飛距離性能の高さやオートマチックに一定の球筋で攻められるという意味で、ツアー系ボールにはない強みを見せたPRECEPT『PR1 ボール』。ここで気になるのは、アプローチをした時のスピン量がどれほど出るかということだ。

    ツアー系ボールでは、ほとんどの場合、アプローチスピンを確保するためにソフトで食いつきの良いウレタンカバーが採用されている。一方、『PR1 ボール』は“ハイスピン”とは銘打たれているものの、ディスタンス系に多いアイオノマーカバーが採用されているから、ショットでは有利でも、アプローチでは明らかな差が出るかもしれない。

    今回は58度のウェッジで腰から腰の高さの振り幅、30ヤード前後を狙うアプローチで、球質の違いをチェックした。まずは、ツアー系ボールの結果を見ていこう。
    キャプション ツアー系ボールのアプローチショットにおける弾道結果。スピン量が4,516rpmと短い距離でもしっかり確保できている

    キャプション ツアー系ボールのアプローチショットにおける弾道結果。スピン量が4,516rpmと短い距離でもしっかり確保できている

    「ツアー系ボールは、インパクトの瞬間にカチッとカバーの硬さが感じられて、しっかりフェースに食いつく感触があります。安定してスピンが入る分、球質の打ち分けがしやすく、状況に応じて、止めるショットなども打ちやすくなっています」(海老原プロ)

    続いて、同じスイングで打った『PR1 ボール』の結果がこちら。
    『PR1 ボール』のアプローチショットにおける弾道結果。ツアー系ボールよりは少なくなるものの、4000rpm近いスピンがかかっている

    『PR1 ボール』のアプローチショットにおける弾道結果。ツアー系ボールよりは少なくなるものの、4000rpm近いスピンがかかっている

    「正直一番驚いたのはこのアプローチにおける性能かもしれません。通常、アイオノマーカバーのボールは、球離れが早く、すっぽ抜けるようなイメージで高く打ち上がって、スピンも全然入らないことが多いです。しかし、『PR1 ボール』の場合、ショットに近い軽快な打感の中にしっかりとフェースに乗る感触があり、打ち出し角もツアー系ボールに近い数値になっています。その上で、スピンが4,000回転近く入っていますから十分ですよ。むしろ、スピン量が安定していて、増えすぎたり、減りすぎたりすることがないので、距離感を作りやすいボールだと言えますね」(海老原プロ)

    ちなみに、パターでもボールの比較をしてもらったが、『PR1 ボール』の方がやや球足が伸びる印象だった。
    ツアー系ボールと比較して、パッティングにおけるボールのコロがりにも微妙な違いがあった

    ツアー系ボールと比較して、パッティングにおけるボールのコロがりにも微妙な違いがあった

    「同じスピードでストロークして打ち比べてみると、少しだけ『PR1 ボール』の方が球足が強くコロがる印象でした。パターでショートしがちな人に『PR1 ボール』を使うことで改善されるかもしれません。また、自然と強いコロがりにもなってくれますので、同じ傾斜でも曲がりが気持ち少なくなります。ラインを浅く読んでカップを狙うのがおすすめです」(海老原プロ)


    ここまでの結果をまとめると、PRECEPT『PR1 ボール』は、ドライバーからパターまで一貫して、オートマチックに強く伸びる球筋が出せるボールだと言えそうだ。ショットでは高く強いドローボールで飛ばせて、ショートゲームでは伸びのある球質でしっかりピンまで届く。ツアー系ボールのようなゴルファーの感覚を生かして自在に攻められるのとは違い、オートマチックさでゴルフを楽にしてくれるのが『PR1 ボール』なのだ。もっと飛ばしたい、スコアを伸ばしたいなど、ゴルファーのさまざまな悩みを解消してくれる可能性を秘めたボールだった。

    PRECEPT公式サイト

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