超プレミアムモデル。キャロウェイ『GREAT BIG BERTHA』アイアンを打ったQPさんの本音は?
キャロウェイが持つ現時点の最高の素材・テクノロジーを余すことなく形にした“ドリームモデル”が登場。その名も『グレートビッグバーサ』シリーズが数量限定デビュー。長くクラブの歴史を見てきたQPさんこと関雅史プロはどう見る?
配信日時:2022年11月11日 09時30分
コスト度外視、前例無視のドリームモデル?
『グレートビッグバーサ(GBB)』は、2015年モデルのドライバーをPGAツアーの契約外プロが長く使ったことも記憶に新しいが、その歴史は実に古い。1995年にメタルからチタン製となって一世を風靡した後も、度々その名が登場。2016年の『GBB EPIC』シリーズにも【GBB】の文字が枕言葉として付けられてきた。
そんなメガヒット作の名はそのままに、装いを変え “スーパープレミアム”モデルに生まれ変わったというが、いったい何が“スーパープレミアム”なのか。答えは、キャロウェイが現在持つ最新・最高のテクノロジーと、最大性能を引き出すために、ハイグレードな最高素材を潤沢に使ったこと。
そんなメガヒット作の名はそのままに、装いを変え “スーパープレミアム”モデルに生まれ変わったというが、いったい何が“スーパープレミアム”なのか。答えは、キャロウェイが現在持つ最新・最高のテクノロジーと、最大性能を引き出すために、ハイグレードな最高素材を潤沢に使ったこと。
例えば、アイアンは軟鉄鍛造並みにソフトな『CP4チタン』製で、ネックもボディも成形。これで約96gもの余剰重量を生み、タングステンを100g以上(最大番手は145g)も搭載している。分解パーツを手に持つと衝撃で、最初はアルミ製かモックアップかと思うほど。ここまで軽いボディフレームは未経験である。
そこで、クラブ史を長く見てきたQPさんこと関雅史プロにチェックしてもらうことに。キャロウェイが『GBB EPIC STAR』アイアンを出した時、開発者たちに「コスト度外視で最高の性能を持つドリームモデルを作れ!」と命じたのが2017年。あれから5年を経た新たなるドリームモデルの性能とは?
そこで、クラブ史を長く見てきたQPさんこと関雅史プロにチェックしてもらうことに。キャロウェイが『GBB EPIC STAR』アイアンを出した時、開発者たちに「コスト度外視で最高の性能を持つドリームモデルを作れ!」と命じたのが2017年。あれから5年を経た新たなるドリームモデルの性能とは?
QP 「こんなに重心が深いアイアン初めて!」
この前代未聞の「超軽量化+ハイグレード素材+テクノロジー鬼盛り」設計のアイアンに、QPさんが一球目から驚きを隠せない。
「このサイズ感と顔で、こんなに重心が深い感じのアイアンは初めて!低重心っていうか、UTみたいに深重心な感じがするものは初めてですよ。箱型というか、超デカヘッドアイアンなら分かるけど、この綺麗なアイアン形状をキープしながら、UTみたいで凄いよね!
こう、ロフトを立てる動きにならないもん。ほら、プロは球を上げたい時にアッパー目に打ったりしやすいからバンスがない感じのものを求めたりもするけど、アマチュアはそうじゃない人が大半だから、どう考えても上げやすい機能が付いてることはいいよね!」
「このサイズ感と顔で、こんなに重心が深い感じのアイアンは初めて!低重心っていうか、UTみたいに深重心な感じがするものは初めてですよ。箱型というか、超デカヘッドアイアンなら分かるけど、この綺麗なアイアン形状をキープしながら、UTみたいで凄いよね!
こう、ロフトを立てる動きにならないもん。ほら、プロは球を上げたい時にアッパー目に打ったりしやすいからバンスがない感じのものを求めたりもするけど、アマチュアはそうじゃない人が大半だから、どう考えても上げやすい機能が付いてることはいいよね!」
QPさんの言う通り、前のドリームモデル『GBB EPIC STAR』アイアンは7Iロフト26度のぶっ飛び系で、かなりオフセット強めでお世辞にも綺麗な顔とは呼べなかった。が、今回の『グレートビッグバーサ』アイアンは、より綺麗な顔つきで7Iロフトは30度。飛びにひたすらアクセルを踏んだ印象とは違っている。
QPさんが打った試打スペックはスチールシャフト『N.S.950GH neo』(S)で、キャリー161ヤードが4球中3球というタテ距離の揃い方。他に軽量42gのカーボンシャフト『SPEEDER NX for Callaway』(R)も用意されているが、振れる人にはこの選択肢が良さそうだ。
QPさんが打った試打スペックはスチールシャフト『N.S.950GH neo』(S)で、キャリー161ヤードが4球中3球というタテ距離の揃い方。他に軽量42gのカーボンシャフト『SPEEDER NX for Callaway』(R)も用意されているが、振れる人にはこの選択肢が良さそうだ。
「7番のロフト30度でしょ? 飛び系みたいにはしてないけど、本当に上がるね。打ち出しがめっちゃ高い、22.6度!?(普通はロフトの半分強になりがち)しかも、全部キャリー161ヤードになっちゃうね。データを出そうとして思いっきり打ったら170キャリーに伸びたけど、普通に打ってタテもヨコも凄い揃い方してますよ。
自分のアイアンとも比較したんだけど、飛びも打ち出しも全然違う……。(泣笑)アマチュアでも特にスライサーの人は上から打ち込んじゃって、ロフトが立って当たるから球が低くなるけど深い重心で球を上げてくれるよね。打感もチタンフェースだけど音も低めだし、ソフトで気持ちいいよ」
前作のドリームモデル『GBB EPIC STAR』が前へ前へ飛んだのに対し、今作のドリームモデル『グレートビッグバーサ』は、上へ上へと飛んでいき、ほぼ同じ位置に上空から球を止めるという “アイアンのあるべき姿”へと進化を遂げていたのだった。
自分のアイアンとも比較したんだけど、飛びも打ち出しも全然違う……。(泣笑)アマチュアでも特にスライサーの人は上から打ち込んじゃって、ロフトが立って当たるから球が低くなるけど深い重心で球を上げてくれるよね。打感もチタンフェースだけど音も低めだし、ソフトで気持ちいいよ」
前作のドリームモデル『GBB EPIC STAR』が前へ前へ飛んだのに対し、今作のドリームモデル『グレートビッグバーサ』は、上へ上へと飛んでいき、ほぼ同じ位置に上空から球を止めるという “アイアンのあるべき姿”へと進化を遂げていたのだった。
QP 「UTも飛ぶねぇ〜。弾きがめちゃイイ」
次に打ったのが純正カーボン装着のユーティリティ(4U)で、こちらもチタンフェース&ボディのフルチタンとなっている。QPさんは「おっ、可変スリーブもあるし、フルチタンだとこんなに大きくできるんだね。面長で安心感もあるよ」と反応。
アイアンは最大145gものタングステンを配置していたが、UTも同様に約100gもの余剰重量を作ることに成功し、78gものタングステンを最適配置。超低重心な上、最新テクノロジーが全部入りだ。
アイアンは最大145gものタングステンを配置していたが、UTも同様に約100gもの余剰重量を作ることに成功し、78gものタングステンを最適配置。超低重心な上、最新テクノロジーが全部入りだ。
「1球目から飛ぶねぇ〜〜、飛ぶよ、キャリー205ヤード! これ4Uでロフトが20度だよね? ボールの飛び出しとか手応えとしては【すんごい弾き感】を感じるんだけど、不思議に音はチタンっぽくないというか、けっこう音量を抑えた音で気持ちよく感じますね。
でも、ボクにはシャフトが少ししなっちゃうなぁ〜〜。あれっ、でも距離落ちないね!かなり薄いミスヒットだったのにキャリー202ヤード。アイアンと同じでやっぱりタテ距離が狂わない。ミスした時の落ち幅が今まで感じたことないくらい広い感じがするね」
アイアン同様、タテ距離だけでなく左右の分散も少ない結果だったが、「どうしても軽くてしなるから、決してボクには打ちやすいシャフトじゃない」と正直に話すQPさん。それでもこの揃い方なのは、破格に余剰重量を増したヘッドの強さを示している。
でも、ボクにはシャフトが少ししなっちゃうなぁ〜〜。あれっ、でも距離落ちないね!かなり薄いミスヒットだったのにキャリー202ヤード。アイアンと同じでやっぱりタテ距離が狂わない。ミスした時の落ち幅が今まで感じたことないくらい広い感じがするね」
アイアン同様、タテ距離だけでなく左右の分散も少ない結果だったが、「どうしても軽くてしなるから、決してボクには打ちやすいシャフトじゃない」と正直に話すQPさん。それでもこの揃い方なのは、破格に余剰重量を増したヘッドの強さを示している。
「ナイスショットでスピン4000回転くらい入って、打ち出しが17度前後でしょ。こういうアベレージとかシニア層向けの軽くしなりすぎるシャフトだと、少し吹き上げたりするんだけど、そういう感じもなく高さがしっかり出てスピンも適正になるから、やっぱりタテもヨコも安定して飛ばしやすくなるよね。
面長なフェースで左右のミスヒットにも強いし、やっぱりキャロウェイのUTはフェースのフトコロ部分がうまく作ってあるから、アイアンとのつながりが良くなるよ。このモデルじゃないキャロウェイのアイアンを使っている人にも使いやすいと思うけど、やっぱりシリーズで揃えると良さそうですね」
と、ここまでアイアンとユーティリティを見てきたが、長くなってきたのでドライバー、フェアウェイウッドは近日中に後編でお伝えする。(数量限定のシリーズにて、それまでに売り切れてしまうかが心配だが……)
Text/Mikiro Nagaoka
面長なフェースで左右のミスヒットにも強いし、やっぱりキャロウェイのUTはフェースのフトコロ部分がうまく作ってあるから、アイアンとのつながりが良くなるよ。このモデルじゃないキャロウェイのアイアンを使っている人にも使いやすいと思うけど、やっぱりシリーズで揃えると良さそうですね」
と、ここまでアイアンとユーティリティを見てきたが、長くなってきたのでドライバー、フェアウェイウッドは近日中に後編でお伝えする。(数量限定のシリーズにて、それまでに売り切れてしまうかが心配だが……)
Text/Mikiro Nagaoka