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    真っすぐ飛ばすためにフェースをネジった⁉『M3』『M4』ドライバーの曲がらない秘密を徹底調査!

    数々の革新的なクラブを世に送り出してきたテーラーメイドから、これまで見たことがない画期的なドライバーが発表された。その正体は、何とフェース面がネジれているという『M3』『M4』ドライバー。その驚きの機能とは?

    配信日時:2018年2月8日 04時13分

    • ギア
    目次 / index
    テーラーメイド『M3 460』(左)、『M4』(右)
    テーラーメイド『M3 460』(左)、『M4』(右)
    • 実際のねじれを40倍強調した図です
    • ヒール下、トゥ上にどんなゴルファーでも打点がズレるのです…
    • リブで補強したため、フェースが薄くできたそう
    • トゥに段差が!
    この記事の写真 19 枚を見る

    新開発「ツイストフェース」でトゥ・ヒール打点にズレても真っすぐ飛んで距離が落ちない

    実際のねじれを40倍強調した図です

    実際のねじれを40倍強調した図です

    ここ数年、飛距離性能をうたったドライバーがゴルフ界を席巻している。しかし、飛距離を追求すればするほど正確性が犠牲になり、正確性を高めれば高めるほど飛距離が出ないというジレンマに陥っていた。そこで、これまで両立するのが難しかった飛距離と正確性を高いレベルで両立させるためにテーラーメイドが開発したのが、『M3』『M4』ドライバーに搭載されている『ツイストフェース』だ。

    ツイストフェースの特長は、フェース面のトゥ側が開き、ヒール側が閉じる方向にネジれていること。これにより、フェースが閉じてトゥ側に当たっても低弾道フックや引っかけが出にくく、フェースが開いてヒール側に当たっても高弾道スライスやプッシュアウトが出にくいという画期的なテクノロジーだ。
    ヒール下、トゥ上にどんなゴルファーでも打点がズレるのです…

    ヒール下、トゥ上にどんなゴルファーでも打点がズレるのです…

    テーラーメイドがなぜこのテクノロジーを必要としたか?同社は過去5年にわたり、アマチュアゴルファーのドライバーショットを50万発分収集し、打点を調査。その結果、全体の約90%がセンターヒット、ハイトゥ、ローヒールで打っていることがわかったのだ。下記を見ると、何を改善したのかがよく分かる。
    【ハイトゥ】
    リストターンが速く、フェースが閉じて当たるフッカーに多い打点。打点面が左を向き、ロフトが立って当たるので低弾道フックが出やすい。ツイストフェースで初めからフェースのトゥ側を開き、ロフトを寝かせておくことで、フェースがかぶってハイトゥに当たっても±0でフックがドローに。また、インパクトロフトが増えるので低弾道になりにくいし、スピンがかかるのでドロップボールも出にくい。
    【ローヒール】
    リストターンが苦手で、フェースが開いて当たるスライサーに多い打点。打点面が右を向き、ロフトが寝るので高弾道スライスが出やすい。ツイストフェースで初めからフェースのヒール側を閉じ、ロフトを立てておくことで、フェースが開いてローヒールに当たっても±0でスライスがフェードに。また、インパクトロフトが減るのでスピン量も軽減され、ハイスピンボールによる飛距離ロスを防げる。
    リブで補強したため、フェースが薄くできたそう

    リブで補強したため、フェースが薄くできたそう

    また、『M3』『M4』ドライバーには、『M1』『M2』にはなかった『ハンマーヘッド』という新しい機能が搭載されていて、さらなる飛距離性能を実現している。

    【2本のリブでフェースの反発力がアップする「ハンマーヘッド」】
    ソールの溝内部にある2本の硬いリブが、インパクト時にトゥ側とヒール側へのエネルギーロスを防ぐため、フェースが従来よりも20%薄くなり、17%軽量化。その結果、スイートエリア拡大されるとともに、最大値に近い高い反発係数を実現した。

    「ミスへの強さ」と「振りやすさ」という相反する機能を高レベルで両立

    これまでにもミスヒットに強いドライバーは存在したが、それらのほとんどは球の曲がりを抑えるためにヘッドの慣性モーメントを高めたクラブ。しかし、慣性モーメントを上げれば上げるほど振りにくさが増し、ヘッドがコントロールできなくなることは、四角いヘッドが姿を消したことでも証明されている。つまり、『M3』『M4』ドライバーは、操作性の高いヘッドに「ツイストフェース」を搭載することで、振りやすさと正確性という相反する機能を両立しているのだ。
    トゥに段差が!

    トゥに段差が!

    また、『M3』『M4』ドライバーには、『M1』『M2』にはなかった「エアロ機能」が搭載。従来460㎤の大型ヘッドは、ダウンスイング時にトゥ側の空気抵抗を受けて振り遅れることがあった。しかし、『M3』『M4』ドライバーはクラウンのトゥ側に凹凸をつけることでトゥ側の空気抵抗が軽減。エアロ効果でフェースがスムーズにターンするため、スイング中の空気抵抗を軽減することで、さらなる振りやすさを実現している。

    ここまで製品の概要を見てきたが、実際に打った性能はその通りになるのだろうか?プロゴルファーの橋本潜プロが詳細に実験した結果を次ページで見てみよう。
    【テスターと試打方法】
    橋本潜
    はしもと・せん/日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。Sen Hashimoto Golf Academyを主宰。最新機器を使用した科学的なレッスンを行っており、クラブに対する造詣も深い

    試打方法
    弾道の計測には「フライトスコープ」を使用。各クラブを5つのウェイトポジションで打ち、ナイスショット5球の平均値を算出した。試打時のヘッドスピードは「M1」「M3」ともに45±0.3 m/s。ボールはテーラーメイドのツアーボール「TP5X」を使用
    次ページ
    ⇒橋本プロの『M3 460』徹底試打!

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