ボール初の【SeRM】で激スピン! 6代目スリクソン『Z-STAR』『同XV』来年2月8日発売。畑岡奈紗の感想に注目!
ボール初の【SeRM】で激スピン! 6代目スリクソン『Z-STAR』『同XV』来年2月8日発売。畑岡奈紗の感想に注目!
配信日時:2018年11月28日 00時45分
27日、ダンロップの新製品発表会が都内にて行われ、新しいスリクソン『Z-STAR』『同XV』ボールが発表された。2009年の初代から数えて今作は6代目となり、2019年2月8日に発売するという。そして、同社契約の秋吉翔太、稲森佑貴、星野陸也、出水田大二郎、香妻琴乃、勝みなみ、新垣比菜、畑岡奈紗、今季初優勝を遂げたプロゴルファーたちが登壇した。
■新作のキーテクは、新コーティングの【SeRM】
従来品でも最外層の「Spin Skinコーティング」にこだわってきた同社。今回は高分子材料【SeRM(セルム)】を世界で初めてゴルフボールに採用。【SeRM】とは、東京大学で発明され、世界が注目している高分子材料だという。
高分子材料とは、一般的にひも状の高分子が網目状になったネットワーク構造を持ち、大きな力が加わると、ひも状の高分子が切れてしまう。一方、SeRMは網のつなぎ目部分(=架橋点)が自由に動くため、大きな力が加わっても切れにくく、形状復元性、耐傷特性、耐衝撃性、振動吸収性に優れる特長を持っているとか。
新しい『Z-STAR』『同XV』はこの【SeRM】をコーティングに配合。従来コーティングよりも70%ソフトになった「Spin Skinコーティング with SeRM」によって、摩擦係数は14.4%も従来品より向上。フェースに食いついてスピン量がアップし、スピンの安定性も上がったのだとか。
また、「Spin Skinコーティング with SeRM」は振動吸収性に優れているため、心地よいソフトなフィーリングは維持。形状復元性、耐傷特性にも優れ、バンカーの砂や小石などによる微細な傷がつきにくく、汚れにも強いという。
■『Z-STAR』はどう変わったのか?プロの反応は?
従来はソフトな方だった新しい『Z-STAR』の進化の中身は? 同社によれば、ドライバーの飛距離性能アップを一番に挙げる。「ミッド層の硬度を高めて高反発化し、さらに外剛内柔を高めることで、高打ち出し・低スピンを実現。飛距離性能を高めながら、SeRMをコーティングに配合して打感とスピン性能が向上しました」(同社広報)
既に、新『Z-STAR』に切り替え済みのプロは下記のように語る。
稲森佑貴
「ドライバーを『Z585』にして飛距離も出て安定して、いい相棒になっています。それに、新しい『Z-STAR』はスピンが増えたら最初は飛距離が落ちるかなって思ったんですが、そんなこともなくて飛距離も落ちずにそのまますんなりいけました。(食いつくので)ロブショットとかでもスピン量が増えて、サンドセーブ率もそうですし、すごく良くなりました」
香妻琴乃
「(初優勝は新作ボールで)『Z-STAR』に替えてから、よりドライバーで強いフェードで飛距離が伸びたし、ボールコントロールもしやすくなりました。パッティングも悩んでいたのが、すごく感触がよくていいことづくめでした。ボールもドライバーも新しくして良くなったので、来シーズンも頑張ります」
■『Z-STAR XV』はどう変わった?プロは飛距離とスピンのどちらを求める?
では、従来はハードタイプであった『XV』の方はどう変わったのか? 同社は「飛距離はそのままに、ショートゲームのスピン性能が上がりました」と語る。「アウターコアを大きくした新2層コアにより高反発化。SeRMをコーティングに配合することで、飛距離性能を維持しながらも、フェースに食いつくソフトな打感でスピン性能も大きく向上しています」(同社広報)
また、8人の契約プロに対して「ボールに求めるのは飛距離か? スピンか?どちらかしか選べないならどっち?」と司会者から問われた。この質問にプロはどう答えたのか?
【ボールは飛距離!派】
秋吉翔太
「本当は両方ほしいですが、遠くに飛ばして1ヤードでも短い番手で打てる方がピンに近づくのかなって思うので飛距離ですね。(新作は)感触はすごくいいんですけど、初優勝と2勝目をしたので、いいイメージのままいきたいので、オフでしっかりテストしたいですね」
出水田大二郎
「ボールに求めるのは飛距離。一番の武器は飛距離なので、1ヤードでも飛ばせればと思っています。
新垣比菜
「ボールに求めるのは飛距離です。私は球がけっこう高いので、スピンよりも飛距離がほしいなって。オフの間にボールもしっかりテストして、来シーズンも頑張ります」
勝みなみ
「スピン量とかよく分からないので、私は飛距離ですね。オフはもっともっとトレーニングしますよ」
香妻琴乃
「私はそんなにスピンがほしいって思わないタイプ。グリーンが硬いと思わないので、飛距離の方を重視しています」
【ボールはスピン!派】
星野陸也
「ウェッジとかで、スピンをかけるのが好きなので。ドライバーは打ち方的にロースピンなので、スピンをかけないと飛ばないので、スピンが欲しいなって。
稲森佑貴
「ボクはスピン派ですね。飛距離が出る方ではないので長い番手が残りやすく、デッドに止められる安心したスピンがある方がマネジメントしやすいと思うので」
畑岡奈紗
「アメリカツアーではまず一番思ったのは、スピンが欲しいなって。バンカーのすぐ上にピンを切られていることも多くて、スピンがないと奥にいってしまう。今年の3月まではハードタイプ(XV)を使っていたので、その理由もあって、『Z-STAR』に替えてスピンが入るようになりました。昨日初めて新作を両方テストしましたが、今回は両方ともスピンと飛距離を兼ね備えている印象で、すごく迷ってますね。(笑)来シーズンは4日間大会とメジャーで勝つことが目標で、オフの間にしっかりボールをテストして、来シーズンはより強い畑岡奈紗を見せたいなと思います」
■新作は両機種とも「飛距離もスピンも兼ね備えている」
「飛距離か?スピンか?」。もちろん、これは愚問でプロには両方が必要なことは言うまでもない。その点、厳しいツアーで戦う畑岡のコメントがとても印象的で、新作両機種を打った段階ではどちらか選べないほど、両者それぞれに飛距離とスピンを両立して感じるとのこと。
従来のシリーズでは、ソフトなスピンタイプの『Z-STAR』か、ハードな低スピンタイプの『XV』か?というセレクトな側面があったが、今回の新作は【SeRM】が入ったことで、「どちらもスピンが効いて飛距離も出る」という、悩ましい状況が生まれている模様。
「飛距離も戻ったし、アイアンも上から打ち込めるし、米ツアーでもショット面ではそんなに差を感じませんでした。(このオフ高めたい部分は)やっぱり、ショートゲームですかね。ショットの迫力があるからそう見えないかもしれませんが、(アリヤ)ジュタヌガーンとかすごくショートゲームが上手いです。私もしっかり拾えるようになれれば」(畑岡)
■新作のキーテクは、新コーティングの【SeRM】
従来品でも最外層の「Spin Skinコーティング」にこだわってきた同社。今回は高分子材料【SeRM(セルム)】を世界で初めてゴルフボールに採用。【SeRM】とは、東京大学で発明され、世界が注目している高分子材料だという。
高分子材料とは、一般的にひも状の高分子が網目状になったネットワーク構造を持ち、大きな力が加わると、ひも状の高分子が切れてしまう。一方、SeRMは網のつなぎ目部分(=架橋点)が自由に動くため、大きな力が加わっても切れにくく、形状復元性、耐傷特性、耐衝撃性、振動吸収性に優れる特長を持っているとか。
新しい『Z-STAR』『同XV』はこの【SeRM】をコーティングに配合。従来コーティングよりも70%ソフトになった「Spin Skinコーティング with SeRM」によって、摩擦係数は14.4%も従来品より向上。フェースに食いついてスピン量がアップし、スピンの安定性も上がったのだとか。
また、「Spin Skinコーティング with SeRM」は振動吸収性に優れているため、心地よいソフトなフィーリングは維持。形状復元性、耐傷特性にも優れ、バンカーの砂や小石などによる微細な傷がつきにくく、汚れにも強いという。
■『Z-STAR』はどう変わったのか?プロの反応は?
従来はソフトな方だった新しい『Z-STAR』の進化の中身は? 同社によれば、ドライバーの飛距離性能アップを一番に挙げる。「ミッド層の硬度を高めて高反発化し、さらに外剛内柔を高めることで、高打ち出し・低スピンを実現。飛距離性能を高めながら、SeRMをコーティングに配合して打感とスピン性能が向上しました」(同社広報)
既に、新『Z-STAR』に切り替え済みのプロは下記のように語る。
稲森佑貴
「ドライバーを『Z585』にして飛距離も出て安定して、いい相棒になっています。それに、新しい『Z-STAR』はスピンが増えたら最初は飛距離が落ちるかなって思ったんですが、そんなこともなくて飛距離も落ちずにそのまますんなりいけました。(食いつくので)ロブショットとかでもスピン量が増えて、サンドセーブ率もそうですし、すごく良くなりました」
香妻琴乃
「(初優勝は新作ボールで)『Z-STAR』に替えてから、よりドライバーで強いフェードで飛距離が伸びたし、ボールコントロールもしやすくなりました。パッティングも悩んでいたのが、すごく感触がよくていいことづくめでした。ボールもドライバーも新しくして良くなったので、来シーズンも頑張ります」
■『Z-STAR XV』はどう変わった?プロは飛距離とスピンのどちらを求める?
では、従来はハードタイプであった『XV』の方はどう変わったのか? 同社は「飛距離はそのままに、ショートゲームのスピン性能が上がりました」と語る。「アウターコアを大きくした新2層コアにより高反発化。SeRMをコーティングに配合することで、飛距離性能を維持しながらも、フェースに食いつくソフトな打感でスピン性能も大きく向上しています」(同社広報)
また、8人の契約プロに対して「ボールに求めるのは飛距離か? スピンか?どちらかしか選べないならどっち?」と司会者から問われた。この質問にプロはどう答えたのか?
【ボールは飛距離!派】
秋吉翔太
「本当は両方ほしいですが、遠くに飛ばして1ヤードでも短い番手で打てる方がピンに近づくのかなって思うので飛距離ですね。(新作は)感触はすごくいいんですけど、初優勝と2勝目をしたので、いいイメージのままいきたいので、オフでしっかりテストしたいですね」
出水田大二郎
「ボールに求めるのは飛距離。一番の武器は飛距離なので、1ヤードでも飛ばせればと思っています。
新垣比菜
「ボールに求めるのは飛距離です。私は球がけっこう高いので、スピンよりも飛距離がほしいなって。オフの間にボールもしっかりテストして、来シーズンも頑張ります」
勝みなみ
「スピン量とかよく分からないので、私は飛距離ですね。オフはもっともっとトレーニングしますよ」
香妻琴乃
「私はそんなにスピンがほしいって思わないタイプ。グリーンが硬いと思わないので、飛距離の方を重視しています」
【ボールはスピン!派】
星野陸也
「ウェッジとかで、スピンをかけるのが好きなので。ドライバーは打ち方的にロースピンなので、スピンをかけないと飛ばないので、スピンが欲しいなって。
稲森佑貴
「ボクはスピン派ですね。飛距離が出る方ではないので長い番手が残りやすく、デッドに止められる安心したスピンがある方がマネジメントしやすいと思うので」
畑岡奈紗
「アメリカツアーではまず一番思ったのは、スピンが欲しいなって。バンカーのすぐ上にピンを切られていることも多くて、スピンがないと奥にいってしまう。今年の3月まではハードタイプ(XV)を使っていたので、その理由もあって、『Z-STAR』に替えてスピンが入るようになりました。昨日初めて新作を両方テストしましたが、今回は両方ともスピンと飛距離を兼ね備えている印象で、すごく迷ってますね。(笑)来シーズンは4日間大会とメジャーで勝つことが目標で、オフの間にしっかりボールをテストして、来シーズンはより強い畑岡奈紗を見せたいなと思います」
■新作は両機種とも「飛距離もスピンも兼ね備えている」
「飛距離か?スピンか?」。もちろん、これは愚問でプロには両方が必要なことは言うまでもない。その点、厳しいツアーで戦う畑岡のコメントがとても印象的で、新作両機種を打った段階ではどちらか選べないほど、両者それぞれに飛距離とスピンを両立して感じるとのこと。
従来のシリーズでは、ソフトなスピンタイプの『Z-STAR』か、ハードな低スピンタイプの『XV』か?というセレクトな側面があったが、今回の新作は【SeRM】が入ったことで、「どちらもスピンが効いて飛距離も出る」という、悩ましい状況が生まれている模様。
「飛距離も戻ったし、アイアンも上から打ち込めるし、米ツアーでもショット面ではそんなに差を感じませんでした。(このオフ高めたい部分は)やっぱり、ショートゲームですかね。ショットの迫力があるからそう見えないかもしれませんが、(アリヤ)ジュタヌガーンとかすごくショートゲームが上手いです。私もしっかり拾えるようになれれば」(畑岡)